ゴーン被告、逮捕後初の記者会見は急遽中止 理由は「家族の反対」
28日午後9時から予定されていた前日産自動車会長のカルロス・ゴーン被告による記者会見が、急遽中止になったと発表された。中止の理由は家族などの反対だという。昨年11月の逮捕以来初めてとなるゴーン被告本人の記者会見は、またしても実現しなかった。 会見が予定されていた日本外国特派員協会(FCCJ)は、ホームページ上で今回の経緯を明らかにした。それによると、同日正午頃、ゴーン被告の弁護人から今夜記者会見を開くと連絡があったという。FCCJは、弁護士との複数回の電話で会見の開催を確認し、正式に公表した。しかしその後、ゴーン被告の家族などが反対。相談の結果、会見を中止することが決まり、午後5時過ぎに弁護人がFCCJに連絡したという。 ゴーン被告は昨年11月、役員報酬を過少記載した疑いで東京地検特捜部に逮捕され、100日を超える勾留の末、今年3月に保釈された。その後、記者会見を開く予定だったが、4月4日に会社法違反容疑で再逮捕されたため、弁護人を通じてビデオメッセージを公開。無実を訴えるとともに、日産経営陣による「陰謀だ」と主張した。同月25日に再び保釈され、裁判に向けた争点の整理が東京地裁で進められている。
※FCCJの発表を受けて、28日午後6時19分に記事の内容を一部修正しました。