松本サリン事件30年 23歳の息子を亡くした母親「53歳になった息子はどんなかなって」
8人が死亡したオウム真理教による松本サリン事件からきょうで30年です。長野県松本市の現場近くには献花台が設置され、多くの人が花を手向けています。 現場となった松本市北深志の住宅街です。事件で1人が犠牲になった寮の跡地に整備された公園には、献花台が設けられ、住民などが続々と訪れ、花を手向けていました。
事件は1994年6月27日、オウム真理教によって住宅街に猛毒の「サリン」がまかれ、8人が死亡、600人以上が重軽症を負いました。
次男の豊さん(当時23)を亡くした静岡県掛川市の小林房枝さんは、FNNの取材に、今の心境を語りました。
息子を亡くした・小林房枝さん: 「もう全く、何年たとうが気持ちは変わらないと思います。53歳になった息子はどんなかなってことをいつも思います」 オウム真理教による一連の事件では、死刑囚全員の死刑が執行されましたが、遺族の苦しい胸の内は今も変わっていません。
また、FNNの取材に応じた県警の元捜査員も「もうこんな事件は起きて欲しくないし、起こってもらっては困る」などと話していました。 献花台はあす28日まで設置されています。
長野放送
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