髙橋尚成氏、配球細かく分析され被弾した山本由伸 ゲームはつくれているので問題ない
◆米大リーグ ジャイアンツ4―6ドジャース=延長10回=(13日・米カリフォルニア州サンフランシスコ=オラクルパーク) 山本は6回途中での降板となったが、ロバーツ監督は交代が早めなので4点目を取られた時点でしょうがないかな。6回1死からの連続四球は、同点に追いついてもらって中軸を迎え、慎重になり過ぎたのだろう。本人も、もっと大胆に攻めた方がよかったと思っているはずだ。2回の3ランはカーブにヤマを張られていた。もうデータで丸裸にされている。配球も「このカウントではこの球種」など細かく分析されている。そんな中、甘く入ってしまったね。 ただ、その後は変化球を減らして対応した。「メジャーはストレート系に強い」という印象が山本にもあると思うけど、この日はストレートもよかった。速い球を見せないと緩い球も生きない。途中からツーシームやカット系も交え抑えたのはさすが3年連続沢村賞投手。クオリティースタート(6回以上自責3以内)ができず残念と思っているだろうけど、ゲームはしっかりつくれているので問題ない。(野球評論家・髙橋 尚成)
報知新聞社