【箱根駅伝】エントリー選手の出身高校を集計、トップは下級生台頭の埼玉栄 都大路連覇の佐久長聖、2位の大牟田はともに7選手
2025年1月2、3日に開催される第101回箱根駅伝。12月29日には区間エントリーが発表される。12月10日に発表された出場チームのエントリー選手計336人(1チーム16人)を出身高校別(日本国内)にまとめた。12月22日には全国高校駅伝が京都で開催され、母校の後輩たちが一足早く熱いレースを繰り広げた。 【写真】都大路を制した佐久長聖高校出身の順天堂大学・吉岡大翔
埼玉栄の5選手は2022年の都大路をともに経験
最多11人がエントリーされたのは埼玉県の埼玉栄だ。2022年の高校駅伝で4位、23年は5位と連続入賞を果たしたこともあり、2年生4人、1年生3人と有望な若手のエントリーが多い。駒澤大学の小山翔也(2年)、東洋大学の松井海斗(1年)、國學院大學の吉田蔵之介(2年)、中央大学の本間颯(2年)と佐藤大介(1年)は2022年の都大路でともに出走している。また、國學院大の佐藤快成(4年)は2023年の箱根で10区区間4位と好走した。大東文化大学の中澤真大(1年)は今年の出雲駅伝、全日本大学駅伝でどちらも出走している。
洛南からは10選手、世羅は8選手
次いで多かったのが京都府の洛南で10人。広島県の世羅が8人と続く。 洛南出身者には実力者がそろっている。青山学院大の若林宏樹(4年)、駒澤大の佐藤圭汰(3年)は前回の箱根でともに区間2位の好走を見せた。同じく前回の箱根で8区区間5位に入った早稲田大学の伊福陽太(4年)や、中央大学のエース溜池一太(3年)なども出身だ。 全国高校駅伝で最多11回の優勝を誇る世羅からは、2020、21年に同校が連覇を果たした際、いずれかに出走した青山学院大の塩出翔太(3年)、駒澤大の吉本真啓(4年)、村上響(2年)、法政大学の花岡慶次(3年)がエントリー。11月の上尾シティハーフマラソンでは村上が3位、吉本が7位と好成績を残した。
都大路優勝の佐久長聖、2位の大牟田出身はともに7選手
今年の都大路で連覇を果たした長野県の佐久長聖、2位の大牟田(福岡県)からはそれぞれ7人。 佐久長聖は2013年以降の全国高校駅伝で5位以内をキープ。早稲田大の伊藤大志(4年)、長屋匡起(2年)、山口竣平(1年)は3人そろって今年の出雲駅伝、全日本大学駅伝に出走し、上位入賞の大きな原動力となった。箱根駅伝の予選会で紙一重の勝負を制した順天堂大学は、前回の箱根で4区区間8位の走りをみせた吉岡大翔(2年)に期待をかける。 全国高校駅伝では昨年6位、今年2位と勢いづく大牟田は、前回の箱根で3区区間賞を獲得した青山学院大の太田蒼生(4年)の出身。今年の全日本大学駅伝では太田が7区で2位、立教大学の馬場賢人(3年)が同じ7区で4位、日本体育大学の山口廉(4年)が6区で6位とチームを牽引(けんいん)。創価大の山口翔輝(1年)は出雲、全日本のどちらも出走し、それぞれ総合4位入賞に貢献した。 出身高校集計(3人以上) 11人…埼玉栄(埼玉) 10人…洛南(京都) 8人…世羅(広島) 7人…佐久長聖(長野)、大牟田(福岡) 6人…学法石川(福島)、國學院久我山(東京)、西脇工業(兵庫)、九州学院(熊本) 5人…仙台育英(宮城)、東農大二(群馬)、小林(宮崎) 4人…那須拓陽(栃木)、八千代松陰(千葉)、中越(新潟)、敦賀気比(福井)、豊川(愛知)、名経大高蔵(愛知)、鹿児島城西(鹿児島)、出水中央(鹿児島)、北山(沖縄) 3人…札幌山の手(北海道)、一関学院(岩手)、水城(茨城)、樹徳(群馬)、市立船橋(千葉)、早稲田実業(東京)、拓大一(東京)、三浦学苑(神奈川)、中部大一(愛知)、須磨学園(兵庫)、倉敷(岡山)、西京(山口)、自由ケ丘(福岡)、鎮西学院(長崎)、開新(熊本)、鹿児島実業(鹿児島)
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