【特集】試練乗り越え期待の柱に!さらなる飛躍目指し今年も奮闘 阪神タイガース・大竹耕太郎「読売テレビ「あすリートPlus」)
■「今に見とけよ」反骨心で挑んだシーズン
しかし、努力を重ねてきた大竹選手にさらなる試練が…。2018年8月に念願のプロ初勝利をあげたものの、その後は安定して成績を残せず、勝ち星のないシーズンが続きました。大竹選手の頭には、【引退】の2文字もよぎったといいます。 (大竹)「(当時を振り返って)このまま野球人生終わってしまうんだろうな、と思ったこともありましたし、グラウンドに行くのもしんどいなと思ったり…。何のために野球をしているんだろうと思ってしまうような時期もありました」 そんな中、大竹選手にめぐってきたのは、阪神タイガースへの現役ドラフトでの移籍。指揮を執るのは、大学の大先輩である岡田監督でした。チャンスを実らせようと、背水の陣で挑んだ新天地での野球人生。大竹選手は、キャンプはもちろん、オープン戦でも結果を残し続けました。 (大竹)「【あいつ、もうクビかな】みたいなこともよく言われていた中で、今に見とけよという気持ちで挑んでいました。反骨心じゃないですけど、世間の【こうなるだろうな】を覆したいという気持ちでやっていました」
■かけがえない一勝が繋いだ快進撃 ファンからも熱視線
進退をかけて挑むシーズンが開幕。2023年4月8日、本拠地・甲子園での初登板で掴んだ勝利は、大竹選手にとって重みのある1勝になりました。 (大竹)「ここでしっかり投げるか、投げないかで、向こう何年いけるのかが関わっていると感じるので、ホームゲームで初勝利できて嬉しかったです。(応援して下さる方にも)感謝しています。みなさんの応援に後押しされました」 この日、熊本から駆けつけたご両親も並々ならぬ想いを抱いていたといいます。 (父)「幸せ、もうその一言ですね。目の前で息子がヒーローインタビューを受けるなんて想像もしていなかったので」 (母)「ソフトバンクの時の一勝もうれしかったけれど、今度の一勝もまた違う重みがあって、大変うれしかったです」 そんな【これまでとは重みの違う一勝】が大竹選手を覚醒。強打者相手にも大胆なピッチングで挑むなど、多くの壁を乗り越えてきたからこその余裕が、大竹選手の快進撃に繋がっていきました。その姿に、多くの阪神ファンからも熱い期待を寄せられています。 (ファン)「(阪神タイガースに)よく来てくれた!と思います」 (ファン)「大竹選手は先発のエースですね」 (ファン)「これからもどんどん勝ち星をあげて頑張ってほしいなと思います」 名実ともに、阪神タイガースにとってかけがえのない一員となった大竹選手。好調の秘訣をたずねると、意外な答えが…。 (大竹)「野球のことを考えない時間をどれだけ作れるか、というのが大切だと感じています。家に帰って何もやることがないと、何か余計な心配事とかも出てくるので…」 料理を作ったり、花を花瓶に生けたりするなど、家での時間を充実させることを大切にすることが、いい気分転換になっているといいます。 (大竹)「それをやりだしてから急に調子が良くなったので、無心で何かに取り組む時間がストレス解消になっているのかなと感じています」