スズキ、1979年発売の初代「アルト」が日本自動車殿堂の「歴史遺産車」に選定
スズキは11月6日、1979年に発売した初代「アルト」が日本自動車殿堂の「歴史遺産車」に選定されたと発表した。 スズキの製品が歴史遺産車に選定されるのは2008年の「スズライト」、2020年の初代「ジムニー」、2022年の「GSX1100S KATANA」「GSX750S」に続き、4回目となる。 日本自動車殿堂の歴史遺産車とは、日本の自動車の歴史に優れた足跡を残した名車を選定し、日本自動車殿堂に登録して、永く伝承するもの。今回の選定では、「軽自動車の排気量が550ccへの拡大を機にその本質を捉え、ムダや飾りを省いた低価格車として登場し、当時低迷していた軽自動車市場を復活させ、今日の軽自動車の地位を確固たるものにした」という点が評価されたという。 初代アルトは、1979年5月に運転のしやすさ、使い勝手のよさ、経済性の高さなどを兼ね備えた実用的な軽自動車として発売され、新しい市場を切り拓いたモデル。発売以来、時代にあわせて機能や性能を進化させ、45年、9代にわたり販売され、国内累計販売台数は約537万台(2024年10月末現在。アルト ラパンを除くアルト乗用車、商用車の届出台数、全国軽自動車協会連合会データよりスズキ調べ)となるスズキの軽自動車を代表するモデルとなっている。 スズキ 代表取締役 社長 鈴木俊宏氏は「初代『アルト』が『歴史遺産車』に選ばれたこと、大変うれしく思います。『アルト』は1979年の発売以来、環境性能や安全性能をはじめとする、軽自動車を取り巻く社会環境やお客さまのご要望にお応えし、進化を続けてきました。その中で『経済的で機能的』という『アルト』の本質は初代モデルから変わらずに脈々と受け継がれ、お客さまの生活を支え続けています。今後も『アルト』らしい進化にご期待いただければ幸いです」とコメントしている。
Car Watch,編集部:北村友里恵