ジュリア（左）とＳａｒｅｅｅ（中央はロッシー小川代表）

　女子プロレス新団体「マリーゴールド」は１２日、７・１３両国国技館大会の前日会見を行った。 　メインイベントは、ジュリアとＳａｒｅｅｅの一騎打ち。試合は新設された「ワールド王座」初代女王決定戦となる。 　ジュリアは、５月２０日に後楽園ホールで行われた旗揚げ戦で右手首を骨折し手術。一時は欠場の危機に立たされたが直前にドクターからの許可が出て正式決定した。 　Ｓａｒｅｅｅは、一時は実現が危ぶまれた決戦に「不思議とこの一戦は実現するなと思っていました」と動じなかったことを明かし「私たちにしかできない熱い熱い戦いを期待してください」と決意を表明した。 　さらにジュリアを「アンタさ、復帰することに今、満足してない？」と挑発すると、ジュリアは「バカ言ってんじゃねぇよ！何言っているんだよ！」と一刀両断にした。そして「まずＳａｒｅｅｅ、待たせたな」とメッセージを送ると「満足してる？…と思いますか？みなさん。旗揚げ戦でケガして指折り数えて今日で５３日目。私がどんな思いで本部席に座って、みんなの試合、どんな思いで見てたか眺めてたか。今、ここに残っている気持ちは、Ｓａｒｅｅｅに対しての嫉妬だよ」と思いを吐き出すと、突如、会見場にいる報道陣、関係者のスマホからアラーム音が一斉に鳴り響いた。 　ジュリアは、鳴り止まないアラーム音にマイクを持ったまま沈黙したが、予想外のハプニングにも動じずに「すみません。私の思いが強すぎだせいか、地震速報まで今、鳴り響きましたけれども」と当意即妙に対応した。会見後にこのアラームは、午後４時３９分に港区防災課から「避難所情報」として「御成門中学校：避難所開設」という内容の緊急速報メールが出されたが、結果誤報だったことが分かった。 　そしてジュリアは「この５３日間の思い、そして、もしかしたら『復帰できないね』と最初に医者に言われ、それでも治ってしまって、ここまで来れたのはプロフェッショナルな医療関係者のみなさんとそして、祈ってくれたみなさん、ファンの人たち、仲間たち…お前も祈ったんだろうな？」とＳａｒｅｅｅに問いかけ「祈ったから今日があんだろ」と太陽神は受け止めた。 　最後にジュリアは「覚悟は決まってます」と切り出すと「Ｓａｒｅｅｅと歴史に残る語り継がれるような戦いをして、このワールドのベルトの初代チャンピオンになり、私がマリーゴールドの本当のエースだということを示し、ジュリアの戦い、マリーゴールドに女子プロレスに、Ｓａｒｅｅｅにしっかりとたたき込んでやりますよ。ジュリアの大復活、ここからが本当のジュリアのエースの始まりです」と宣言し「みなさん、明日見ないと後悔します」とメッセージを送った。 　◆７・１３両国全対戦カード 　▼第０試合　１０分１本勝負 南小桃　ｖｓ　レア 　▼第１試合　タッグマッチ１０分１本勝負 天麗皇希、後藤智香　ｖｓ　ビクトリア弓月、田中きずな 　▼第２試合　タッグマッチ１５分１本勝負 ＣＨＩＡＫＩ、野崎渚　ｖｓ　マイラ・グレース、ゼイダ・スティール 　▼第３試合　初代スーパーフライ選手権王座決定戦３０分１本勝負 翔月なつみ　ｖｓ　松井珠紗 　▼第４試合　マリーゴールド　ｖｓ　ＬＬＰＷ―Ｘ２０分１本勝負 高橋奈七永、桜井麻衣、石川奈青　ｖｓ　神取忍、井上貴子、ＮＯＲＩ 　▼第５試合　初代ユナイテッドナショナル選手権王座決定戦決勝進出マッチ３０分１本勝負 ＭＩＲＡＩ　ｖｓ　青野未来 　▼第６試合　初代ユナイテッドナショナル選手権王座決定戦３０分１本勝負 ボジラ　ｖｓ　第５試合の勝者 　▼第７試合　Ｑｕｅｅｎ　ｏｆ　Ｑｕｅｅｎ～誰を信じるかは自分で決めろ！～３０分１本勝負 林下詩美　ｖｓ　イヨ・スカイ 　▼第８試合　Ｔｈｅ　ＤＥＳＴＩＮＹ３０分１本勝負 ジュリア　ｖｓ　Ｓａｒｅｅｅ