奇跡の色気 晴れやかに梨園を背負う 歌舞伎俳優・片岡仁左衛門
「とにかく無事に毎日、舞台を勤められること。私たちの世界に、これでいいということはない。歌舞伎に対して、お役に対して、責任を果たしていきたいと思っています」
仁左衛門の存在はますます大きい。(亀岡典子)
■片岡仁左衛門
かたおか・にざえもん 昭和19年、大阪出身。十三代目片岡仁左衛門の三男。24年に本名の片岡孝夫で初舞台、平成10年に十五代目片岡仁左衛門を襲名した。27年に人間国宝、30年に文化功労者に選ばれた。屋号は松嶋屋。
1月11日から26日まで大阪松竹座(大阪市中央区)の「片岡仁左衛門 坂東玉三郎 初春特別公演」に出演。演目と役どころは「於染久松色読販」の鬼門(きもん)の喜兵衛、「神田祭」の鳶頭(とびがしら)。問い合わせはチケットホン松竹(0570・000・489)。