トラックドライバー不足による「2024年問題」“対応”はどのくらい進んでいるのか? 専門家が解説
◆政府は災害復興にリソースを優先させる判断を
ユージ:物流2024年問題の現状を、塚越さんはどうご覧になっていますか? 塚越:物流問題になると(個人ユーザーの)再配達が注目されやすいですが、実際は物流の大部分が「企業間輸送」です。建築に伴う資材の供給にも影響が出るので、議論になっている「大阪万博」にも資材の供給面で影響が出るということです。 もちろん、その何倍も大切な「能登半島地震」の復興の妨げにもなります。ただでさえ問題が重なるなかでは、いいとこ取りはできず、どうしても「限りある資源の適切な分配」が問われると思います。 だとすれば、少し話はズレるかもしれませんが、やはり今は万博ではなく災害復興にリソースを優先させ、そのために政府も支援をする。そういった方向で、まずは考えないといけません。この問題について、全部解決するのは難しいかもしれません。いま考えることは、そこにリソースを割くことだと思います。 (TOKYO FM「ONE MORNING」2024年1月10日(水)放送より)