隆の勝が阿武剋との平幕対決を制して1敗キープ 朝稽古休み「よく寝られた」通算500勝
<大相撲九州場所>◇10日目◇19日◇福岡国際センター 東前頭6枚目の隆の勝(30=常盤山)が、節目の通算500勝目(412敗21休)を挙げ、2大関と並ぶトップの1敗を守った。 優勝争いの生き残りを懸けた、2敗阿武剋との平幕対決を制して9勝目。右のど輪で上体を起こすと、前まわしを離すまいと、前かがみになった相手をはたき込んだ。「まわしを切りにいったところで相手が落ちてくれた。素早く対応できた」と、1秒余りの一瞬の勝負の駆け引きを振り返った。 この日は今場所初めて朝稽古を休んだ。「よく寝られたので、いい休息ができた」と、集中力を研ぎ澄ましてつかんだ勝因の一端を明かした。自己新の初日から5連勝を果たした5日目の14日には30歳の誕生日を迎えた。「年齢よりも体は若い」と自負していても「今場所は俯瞰(ふかん)して見えている」と、冷静さにも磨きがかかり、過信せずに体をいたわった。11日目は過去1勝2敗の大の里戦。「ワクワクの方が大きい」。30歳、500勝と次々と節目を迎えた上昇ムードで、不安は全くない。 ▽4連勝で勝ち越しを決めた阿炎 ここから全部負けたら意味ないので、しっかり集中したい。今場所は立ち合いのイメージができている。昨日も8時間半とかしっかりと寝られている。