日経平均が「下値3万2000円」から上げ続けるこれだけの訳
日銀のYCC柔軟化やフィッチによるアメリカ国債格下げショックで日経平均は一時下げるも、底堅い株価を維持(写真:ブルームバーグ)
日経平均株価は7月3日に年初来高値3万3753円をつけて以降、レンジ内のモミ合いが続いているが、セオリー通りの展開だ。 日経平均の日足チャートは6月中旬以降に、2つの山を形成し、前述の年初来高値、すなわち2つ目の山を形成した後にネックラインを下回ったため、テクニカル的には「ダブルトップ」というチャートの形状を完成した。ダブルトップとはよく知られている相場の天井パターンで、これをもっていったん上昇相場は終了し、その後は下落トレンドに転換するか、よくて横ばいの調整局面入りとされる。実際のところ、今回はボックス圏での保ち合い相場が続いている。そうしたレンジ相場で3万2000円の大台が下値メドとしてかなり意識されているように思われる。
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広木 隆