平安時代の遊びを体験 駒形大重神社で「貝覆い」/奈良
御所市の駒形大重神社で平安時代の遊び「貝覆い」を体験する催しが開かれました。 この催しはその年の実りに感謝し、五穀豊穣を願う新嘗祭に合わせて、平安時代の雰囲気を味わってもらおうと開かれたものです。会場には秋祭りで舞を奉納した巫女2人が平安装束を着て入場し、当時の様子を再現しました。貝覆いは貝合わせとも呼ばれハマグリの貝殻を使った遊びで、宮中の女性の間で親しまれていたといいます。切り離した貝殻を一対とし、貝殻の大きさや外側の模様を観察してぴったりと対になるものを探す遊びです。内側には源氏物語の一場面や同じ文様が描かれていて、参加した人が対の貝殻を当てると「お見事でございます」などと歓声が上がり、内側の文様について物語の場面や宝物の役割などが説明されました。参加した人は雅な雰囲気の中、宮中の遊びを楽しんでいました。