【発表】直木賞候補作に6作品 加藤シゲアキ、万城目学らがノミネート
『第170回芥川賞・直木賞』の候補作が14日に発表されました。新進・中堅作家によるエンターテインメント作品の単行本(長編小説もしくは短編集)のなかから、最も優秀な作品に贈られる直木賞には、6作品がノミネートされました。 【画像】直木賞候補にノミネートされた加藤シゲアキさん <第170回直木三十五賞候補作品> ・加藤シゲアキ『なれのはて』 ・河﨑秋子『ともぐい』 ・嶋津輝『襷がけの二人』 ・万城目学『八月の御所グラウンド』 ・宮内悠介『ラウリ・クースクを探して』 ・村木嵐『まいまいつぶろ』
■加藤シゲアキ『なれのはて』
NEWSのメンバーとしても活動する加藤シゲアキさん(36)の『なれのはて』は、終戦前夜に起きた日本最後といわれる空襲をテーマに、やるせない人間の業(ごう)と向きあいつつ、一方で力強く生き抜こうとする人びとの姿を、一枚の絵のミステリーを通じて描いた物語です。 加藤さんは、2012年に『ピンクとグレー』で作家デビュー。2020年にはマッチングアプリを題材にした『オルタネート』が、直木賞の候補作に選ばれていて、今回2度目のノミネートとなりました。
■河﨑秋子『ともぐい』
河﨑秋子さん(44)の『ともぐい』。明治後期の北海道を舞台に、村田銃と一匹の犬だけを伴い“最強の熊”に挑む男の姿を描いた物語です。 河﨑さんは2022年に『絞め殺しの樹』が直木賞の候補作に選ばれていて、今回2度目のノミネートとなります。
■嶋津輝『襷がけの二人』
嶋津 輝さん(54)の『襷がけの二人』は、戦前戦後を生きた女性たちを描いた物語です。 2016年に『姉といもうと』で第96回オール讀物新人賞を受賞しました。その後、2019年に受賞作を収めた短編集『スナック墓場』で単行本デビューを果たしました。今回、初めて直木賞にノミネートされました。
■万城目学『八月の御所グラウンド』
万城目学さん(47)の『八月の御所グラウンド』は、女子全国高校駅伝、そして謎の草野球大会を題材に描いた2篇が収録されています。 万城目さんは、これまで『鹿男あをによし』や『プリンセス・トヨトミ』などが直木賞候補作に選ばれており、今回で6回目のノミネートとなりました。