RB幹部がハースの戦い方に不満を示す…メキエス代表「ユウキのレースが台無し」パーメイン氏「スポーツマンらしくない」|F1
ビザ・キャッシュアップRBのチーム幹部は、第2戦サウジアラビアGPでハースのケビン・マグヌッセンが実行した戦いぶりに、明確な不満を示している。 【F1™|ハイライト】F1™2024第2戦 STC・サウジアラビアGP 決勝|2024 第2戦サウジアラビアGPが現地時間9日に行われ、角田裕毅は9番グリッドからレースを開始させた。序盤でランス・ストロールが高速区間でウォールにヒットし、そのままバリアに衝突するというクラッシュが起きる。 6/50周目でのセーフティーカーとなり、多くのドライバーはハードに履き替えて最後まで走り切る狙いに出た。ここで4台のマシンがステイアウト。その中にはハースのニコ・ヒュルケンベルグもいる。 再開後は各所でバトルが勃発する中、RBの角田裕毅はチョウ・グァンユをなかなか抜けず。するとケビン・マグヌッセンが強引に仕掛けてきたこともあり、角田はP13にポジションを下げる。マグヌッセンにはこの際、角田をコース外から抜いてポジションを戻さなかったとして、10秒ペナルティが課された。その前にもマグヌッセンにはアレクサンダー・アルボンを狭い区間で弾いたとして10秒の加算があったため、これでマグヌッセンは合計20秒のペナルティとなった。 ここからマグヌッセンは意図的にペースを落としてトレインを先導。この後もマグヌッセンはそのポジションを死守し続け、29周目にはターン1手前で角田に一度かわされたものの、ターン2では角田を強引に押し出した。これで角田はダーティーなラインを通ったためにトラクションがかからず、後ろのエステバン・オコンにかわされポジションを下げている。 この間も前方のヒュルケンベルグはクリーンエアで走り続け、そのギャップは大きく開くことに。34/50周目にヒュルケンベルグはピットに入り、マグヌッセンよりも前でコースに復帰。10番手に上がったチョウ・グァンユは第1スティントのままだったことから、ヒュルケンベルグは事実上P10のままでタイヤ交換を済ませた形となった。 結局レースはヒュルケンベルグが10位入賞。マグヌッセンは僚友がタイヤ交換を終えた後にペースを上げ、そのまま走り切った。レース後には20秒加算を受けたものの、周回遅れにならなかったために優勝したマックス・フェルスタッペンと同一周回の12位フィニッシュとなっている。RB勢は角田が14番手でフィニッシュしたが、レコノサンスラップ時のアンセーフリリースで5秒加算により15位、ダニエル・リカルドが16位だった。 レース後、RBのローラン・メキエス代表は「ユウキは10位フィニッシュを目指して戦っていただけに残念だ」とジェッダでの一戦を振り返っている。チーム公式メディアがその言葉を伝えた。 「マグヌッセンはコースをカットしてユウキを抜いた。その後はチームメイトにギャップを設けさせ、我々全員の前でピットアウトできるように集団の速度を落としていた」 「これでユウキのレースが台無しになってしまった。そのうえ、マグヌッセンに科せられたペナルティは無意味なものになっている」 メキエス代表は「前日の予選は非常に良かったが、決勝では残念な結果となってしまった。とてもタイトな中団勢では、すべてを完璧にしないとすぐに下のポジションに落ちてしまう」と続け、P15&P16という結果を嘆いている。
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