小宮晃さん(館山)がグランプリ 海技教育機構のカレンダーフォトコンテストで(千葉県)
館山市神余のアマチュア写真家・小宮晃さん(72)が、独立行政法人海技教育機構の2025年版オリジナルカレンダーのフォトコンテスト(同機構と交文社の共催)で、グランプリを獲得した。館山湾の「だるま夕日」と帆船「日本丸」を捉えた作品で、「これまで館山湾に訪れた練習船を撮り続けてきて良かった」と喜びを語った。 海技教育機構は、館山海上技術学校など全国8校の学校と帆船「日本丸」など5隻の大型練習船を擁する船員養成機関。練習船や実習風景などの写真を採用したオリジナルカレンダーは、同機構の監修で交文社から毎年製作・販売されているが、今回初めて作品を一般公募した。 小宮さんは、美しい房州の風景の撮影がライフワーク。中でも館山湾の夕日、富士山、船舶に魅了され、ダイヤモンド富士の他、練習船も10年ほど前から湾内に姿を見せるたびに海岸に駆け付け、撮影に情熱を傾けている。 受賞作品は、冬場に条件が整った時にだけ見ることができるだるまのような形になった「だるま夕日」と、湾内に停泊した日本丸とのツーショット。ずっと撮影チャンスを狙っていたという構図を、見事に捉えた貴重な一枚だ。
横浜市の海技教育機構本部であった授与式では、同機構の田島哲明理事長から賞状が手渡され、「練習船と自然風景との調和を見事に表現され、一枚の写真に込める熱き思いがしっかりと伝わってきました」と賛辞を受けた。 小宮さんは「素晴らしい賞に、身に余るお言葉も頂き、感激。10年間にわたって湾内に錨泊(びょうはく)した練習船を追い続けてきたかいがありました」と満面の笑み。 カレンダーの月ごとのメインの写真には、グランプリ作品も含め小宮さんの作品が2枚、南房総市の小出一彦さんの作品も採用され、館山湾の写真が3枚も掲載される形となった。 小宮さんは「カレンダーを通して館山湾の魅力が多くの人に伝わればうれしい。これからも素晴らしい故郷の景観を撮り続けていきたい」と意欲を語っていた。