納豆についた「たれ」と「からし」は避けたほうがいいワケ【避けたい食品添加物の一覧表つき】
健康のために毎日でも食べたい納豆。でもいっしょに付いてくる「たれ」や「カラシ」は、できたら避けたほうがいいって知っていただろうか? 食品添加物に詳しい科学ジャーナリスト・渡辺雄二さんに聞いた。
納豆はついているたれの添加物が気になる
「納豆自体は大豆と納豆菌から作られるので無添加で安全です。気になる遺伝子組み換えの大豆を使っていないかは、納豆に使われる小粒大豆はアメリカで契約栽培されているので遺伝子組み換えではありません。 しかし、ついているたれには調味料(アミノ酸など)や保存性を高める酸味料やアルコールが、からしにはウコン色素や増粘多糖類が含まれます。 いずれも危険性は少ないのですが、できるだけ無添加のものを希望するなら、たれとからしは使わないか、ついていないものをおすすめします」(渡辺さん)
多用されているアミノ酸は避けられないので、量に注意!
食品に旨味をつけるために添加される調味料の一種アミノ酸は、インスタント麺をはじめ、惣菜、漬け物、スナック菓子、弁当など、実に多くの食品に使われている。 「アミノ酸系で最も多いL-グルタミン酸はもともと昆布に含まれる旨味成分ですが、食品に添加されているのは発酵法によって作られたもの。味の素の主成分です。 これを子どもの頃から摂取していると、この味がしないとおいしさを感じにくくなるという、ある意味での中毒性があります。完全に避けるのは難しいのですが、できるだけ摂取を減らすのがいいでしょう」 《避けたい添加物一覧》 ⚫️安息香酸Na【保存料】 清涼飲料水や栄養ドリンクに多用。動物実験でも悪影響が見られ、人間においても微量で胃腸粘膜への影響が心配 ⚫️亜硫酸Na【漂白剤・保存料】 かんぴょうやドライフルーツなどの漂白や、ワインの酸化防止剤として使用。胃腸への刺激が指摘されている ⚫️次亜塩素酸Na【殺菌料】 まな板や包丁の消毒などに使用され、食品に残らない前提で認められている。しかし、実際には残っている可能性が ⚫️OPP/TBZ【防かび剤】 輸入のレモンやオレンジなどの出荷時にかび防止のために添加。もともと農薬の一種でOPPは発がん性が確認されている ⚫️亜硝酸Na【発色剤】 肉の加工品などの色を保つために使用。肉に含まれるアミンと結びついて、発がん性物質に変化するといわれている ⚫️タール色素【着色料】 赤色2、黄色4など12種の色素の総称。自然界に存在しない物質で、12種類すべてに発がん性の疑いがある ⚫️カラメル色素【着色料】 コーラ、コーヒー飲料、ソースなどに使用。カラメルⅠとⅡは安全だが、ⅢとⅣには発がん性物質が。実際にどれが使われているかは不明 ⚫️サッカリンNa【甘味料】 最近では使用頻度が低いが、一部の酢ダコやしょうがの酢漬けに使われることが。発がん性が疑われている ⚫️合成甘味料3品目【甘味料】 おもにカロリーオフ飲料に使用されている、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムKは体への悪影響の懸念が ⚫️臭素酸K【小麦粉改良剤】 パンの製造過程で使われる。発がん性が確認されているが、最終食品に残らない前提で使用が認められている