言葉が滑らかに出ないの…母は答えた「豊かな引き出しから選ぶ時間が、少しかかっているだけだよ」。悩みはほどけ、自信に変わった 県人権作文コン
第27回鹿児島県小学生人権作文コンテスト・第43回全国中学生人権作文コンテスト県大会の表彰式が7日、鹿児島市のライカ南国ホールであった。最優秀賞5人と特別賞3人が賞状を受け取り、それぞれの作品を朗読した。 「わたしの言葉の引き出し」と題して最優秀賞を受賞した鷹巣小(長島町)の4年溝口琴心さんは、話し言葉が滑らかに出ないことがある「吃音」を抱え、母親に悩みを打ち明けた日のことを回想。母親に「人よりも言葉の引き出しがたくさんあり、少し時間をかけて言葉を選んでいるだけ」などと伝えられ、前向きな気持ちになり、自信が持てるようになったとつづった。 この他、高齢家族と接する中で気付いた自己決定の重要性を訴えたり、国立ハンセン病療養所への訪問をきっかけに差別や偏見を見つめ直したりする内容などがあった。 応募総数は中学生7020点、小学生1689点だった。
南日本新聞 | 鹿児島
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