寒さに耐え春を待つ リュウキュウアサギマダラ集団越冬 奄美大島
この冬一番の寒波が日本列島に襲来し、鹿児島県奄美地方でも肌寒い日が続いている。奄美大島の海に近い林の中では、リュウキュウアサギマダラが集団で越冬する姿が見られるようになった。 リュウキュウアサギマダラは奄美以南に分布し、褐色の羽に鮮やかな水色のまだら模様が美しいチョウ。気温が15度を割ると活動を休止し、枯れ枝やつる性の植物にぶら下がり寒さをしのぐ。 奄美大島北部の海岸林では、風の当たらない小さな谷間にリュウキュウアサギマダラが集まり、細い枝に鈴なりにぶら下がってじっと寒さに耐えていた。薄暗い谷間に木漏れ日が差し込むと、固まった体をほぐすように羽を広げ、光に反射した美しい羽がきらきらと輝く神秘的な光景が見られた。