坂口憲二、俳優復帰後も変わらない迫力 11年ぶり『ほん怖』で届けるとっておきの恐怖
坂口憲二の9年ぶりの俳優復帰作『風間公親-教場0-』
2018年に国が指定する難病「特発性大腿骨頭壊死症」を発症していることを発表し、無期限での芸能活動休止を発表。しかし、2023年にサントリー生ビールのCMに出演したことを皮切りに、フジテレビ開局65周年特別企画テレビドラマ『風間公親-教場0-』で9年ぶりに俳優業への復帰を果たした。木村拓哉演じる風間公親の“裏のバディ”柳沢浩二を演じた坂口は、以前にもまして渋みを増しており、ブランクを感じさせない迫力のある演技を見せていた。 そこから1年が経ち、『ほんとにあった怖い話 25周年スペシャル』で坂口が出演する『共作結界』は、坂口演じる木下政志が、入院した古めかしい総合病院で“謎の女”(門脇麦)に出会い、恐怖体験に巻き込まれていく。病院が舞台の王道のストーリー展開で、あらすじを見ているだけでも鳥肌が立ってしまうほどだが、坂口を見ているとどこか安心感がある。 坂口は出演に際して「今回は25周年SPということで内容もいつも以上にパワーアップしております。自分も作中では本当にビビり散らかしています(笑)」とコメントしており(※)、これまで以上にホラー度の高い作品となっていることが期待される。今回は平凡な会社員という役どころではあるが、坂口はむしろクセのない役のほうが似合うとさえ思う。歳を重ね、表情や仕草に深みを増した坂口は、スター性を兼ね備えつつも以前よりも人間らしさが生まれており、そこに存在するだけで惹きつけられる魅力がある。11年ぶりにカムバックを果たした『ほんとにあった怖い話』でどのような恐怖を届けてくれるのか。坂口の人間味あふれる表情に期待したい。 参照 ※ https://realsound.jp/movie/2024/08/post-1742528.html
川崎龍也