【独自取材】「誰かに話せば刑法134条の“秘密の漏洩”で逮捕」「警察官と検事が次々に…」本当にあった『ニセ“逮捕状”詐欺』の巧妙手口を激白!元捜査1課刑事が指摘する「100%あり得ない」内容とは?
男性はその後、やり取りの中で「疑いを晴らすには“資産調査”が必要」と言われたといいます。そして、次のタイミングで…。 (男性) 「“検事”と名乗る人間が出てきました」 愛知県警・栃木県警の警察官に次ぐ、3人目の男―“検事”が登場。 (男性) 「『実際に“検事”が詳しい状況をいろいろと確認したいから、電話を替わります』っていう形で、“栃木県警を名乗る男”から“検事”に替わっていくという流れになります」 “検事を名乗る男”からは、「指定の口座に振り込めば、“資産調査”の上、無罪を証明できる」と言われ、さらに「入金の確認後には、返金も可能だ」と説明されたといいます。
男性は、指定された口座に約60万円を入金。ただ、振込先の口座が凍結されていたため入金処理は行われず、実際の被害はなかったといいます。 電話やビデオ通話で、約2時間も話をしたという男性。途中で電話を切ることは、できなかったのでしょうか―。 (男性) 「私自身が、もう犯罪に片足を突っ込んでいるような設定になっているので、電話を切ると捜査に“不協力”という形で、すぐ捕まえに行けると言われました。未解決の犯罪だから、誰かに話した場合『刑法134条の秘密の漏洩』に当たって、それでも捕まえられちゃうと言われたんで…」
「非通知」「LINEでやり取り」「捜査情報をLINEで送る」は100%あり得ない!「個人情報は卒業アルバムに載っている」特定されていても慌てず、冷静な対応を
男性によると、ビデオ通話では、短髪で体格が良いサラリーマン風の男(42~43歳)が「栃木県警捜査2課の●●です」と警察手帳を見せてきたということです。
Q.警察が「『LINE』でやり取りしてください」と言うことはあるんですか? (元埼玉県警捜査1課・警部補 佐々木成三氏) 「100%ないです。警察は『LINE』の公式アカウントを持っていませんし、捜査情報をこういった“SNS”に流すことも、あり得ないです」 Q.警察は、電話をかけてから家に来ることもあるのですか? (佐々木氏) 「アポを取るために電話をかけてくる場合もありますが、“非通知”はないです。ビデオ通話は100%ないです」
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