【独自取材】「誰かに話せば刑法134条の“秘密の漏洩”で逮捕」「警察官と検事が次々に…」本当にあった『ニセ“逮捕状”詐欺』の巧妙手口を激白!元捜査1課刑事が指摘する「100%あり得ない」内容とは?
様々な詐欺が蔓延る中、『ニセ“逮捕状”詐欺』という新たな手口が報告されています。中には、約1億円を騙し取られた被害者も…。「ミヤネ屋」は、実際に詐欺に遭った男性を独自取材。その“巧妙な手口”と“詐欺の実態”とは?なぜ身に覚えのないはずの“逮捕”を信じ、金まで騙し取られてしまうのか?元埼玉県警捜査1課・佐々木成三(なるみ)氏の解説です。 【こちらも必見】「私が一番バカでした」偽・森永卓郎氏と偽・堀江貴文氏に騙され2000万円以上を失った被害者が激白「自分は大丈夫と思っていた」 急増する“著名人なりすまし投資詐欺”…あなたがやり取りしているその有名人、本当に“公式”ですか?
「私自身も容疑者扱いされ、“逮捕状”が出ていますと…」実際に詐欺に遭った男性が激白!3人の“警察官”“検事”が次々に…『ニセ“逮捕状”詐欺』の巧妙な手口とは―
(愛知県在住の30代男性) 「トータル3人出てきました。もう警察だと思い込んでいたので、全く問題ないだろうと…」 愛知県在住の男性(30代)が激白したのは、巧妙に仕組まれた『ニセ“逮捕状”詐欺』の手口です。事の起こりは、2024年5月13日―。 (男性) 「最初に、非通知で私の携帯に電話がありました。その後、愛知県警を名乗る方から電話があって、僕の口座が悪用されていると」
“愛知県警を名乗る男”は、男性の名前はおろか実家の住所も知っていたといいます。男性が「口座には身に覚えがない」と答えると、事件を管轄するという“栃木県警を名乗る男”に繋がれ、コミュニケーションアプリ『LINE』でのやり取りを要求されました。
(男性) 「『LINE』のやり取りで、その容疑者との繋がりがないかを調査したいのが、1点目。ちゃんと身分を明かしたいということで、先方から身分を明かすためにビデオ通話をさせてほしいと、一旦電話は切れます」
『LINE』のやり取りを見せてもらうと、相手側は警察を思わせるような「捜査本部」という表示名で、プロフィール画像は旭日章のような「紋章」。ビデオ通話でやり取りを行った男性は、相手から警察手帳のようなものを見せられた上、肩書きを名乗られるなど巧みな言い回しもあり、すっかり信じ込んでしまったといいます。
さらに、「あなたは犯人と共犯の疑いがある」と指摘され…。 (男性) 「実は私自身も容疑者扱いされているという話を受けて、実際に逮捕状が出ていますと、そういった画像がLINEを通して送られてくるという形です」 実際に『LINE』で送られてきたニセの逮捕状には、「罪名 犯罪収益隠匿罪」「上記の被疑事実により、被疑者を逮捕することを許可する」などの文言をはじめ、男性の氏名・住所・生年月日、逮捕状を請求した警察官、許可を出した裁判官まで、事細かに記載。朱印のようなものも押されていました。
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