財布から10年以上前の「商品券」を発見! もう発行されてないけど、今でも使えるの?「払い戻し」ができる場合についても解説
もらった商品券やギフト券を使わないまま、何年もしまい込んでしまった経験はありませんか? そのような古い商品券は、いつまで使えるのでしょうか。 本記事では、古い商品券やギフト券について、使用の可否や払い戻しの制度などについて紹介します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
商品券はいつまで使える?
発行から何年も経過した商品券やデザインが変わったギフト券は、使用できるのでしょうか。 ■使用期限のある商品券 商品券やギフト券の中には、使用期限が記載されているものがあります。使用期限が設定されている場合は、当然ですが期限までしか使えません。 ■デザインが変わった商品券 商品券やギフト券は、券面のデザインが変わることがあります。しかし基本的には、旧デザインのものでも使用できます。 ただし信販会社のギフト券については、一定以上古いものは「加盟店の判断によっては使用できないことがある」との情報もありますから、注意したほうがいいかもしれません。 ■利用終了後の商品券 使用期限がない商品券でも、商品券自体が利用終了になることがあります。例えばデパートが閉業したため、そのデパートが発行していた商品券が使えなくなるようなケースです。 商品券が利用終了になったときは、商品券を所持している人が一定期間内に申し出れば、払い戻しが受けられます。「資金決済に関する法律」により、商品券など(前払式支払手段)を廃止する場合、発行した業者には払い戻しが義務づけられているからです。 商品券の利用終了時には、払い戻しをする旨とその期間、払い戻しの方法などについて、会社のウェブサイトや日刊新聞紙などに掲載されることになっています。なお、払い戻し手続きを実施している業者の一覧表は、金融庁のサイトからエクセル形式の表をダウンロードできます。
商品券を早めに使ったほうがいい理由
商品券やギフト券は、時間の経過により実質的な価値が下がることがあります。 ■物価が上がる 最近は物価の上昇を切実に感じている人も多いと思いますが、物価が上昇すれば所有している商品券の価値は下がります。 筆者は20年ほど前に友人にもらった某アイスクリームチェーンの「500円券」を所持していますが、ここ20年でアイスクリームの価格は大きく上昇したようです。現在のレギュラーサイズの価格は420円ですが、20年前はもっと安かった記憶があり、「500円券」で購入可能な内容量が明らかに減少しています。 通貨に対する商品券の価値が下がったわけではないのですが、こうした特定の商品限定の商品券の場合は、なんだか損をしたような気持ちになってしまうかもしれません。 ■買取価格が減少 商品券をもらっても自分では使用せず、金券ショップに売却する人も少なくないでしょう。業者に売却するとき、デザインの古い商品券やギフト券は、売却価格が低めになるようです。 そのため商品券などを高く買い取ってもらうには、入手後は早めに売却したほうがいいと考えられます。
まとめ
商品券やギフト券は、使用期限が設定されていなければ、古いものでも使用できます。デザインが変わっても大丈夫です。また利用終了となった商品券でも、法律により一定期間内は払い戻しが受けられます。 しかし、物価の上昇や金券ショップに売却するときの価額を考えると、商品券やギフト券は、入手後、早めに使ってしまうほうがいいといえるでしょう。 出典 金融庁 商品券(プリペイドカード)の払戻しについて e-Gov法令検索 資金決済に関する法律 執筆者:橋本典子 特定社会保険労務士・FP1級技能士
ファイナンシャルフィールド編集部