ダンスは違いを超えて他者とつながるツール。誰もが自分の可能性を信じられる世界へ #豊かな未来を創る人
── 20年近く追究し続けてきたダンス。Miyuさんにとってその魅力はどんなところにあるのでしょうか。 十代の頃に初めて海外のダンスバトルで感じたように、国や性別、宗教、言語など関係なく、人と人とがつながれるところです。みんながありのままの自分や他者を尊重しながら、表現する楽しさを共有する。そうやって、身体を通して心と心がつながる喜びが、ダンスにはあるといつも感じます。 ── ダンスがもっと世の中に広がっていくと、そこにはどんな世界が広がっていると思いますか? うーん(笑)。絶対ないですけど、地球に暮らす全員がダンスをしたら、めちゃくちゃ平和な世界になると思いますね。 ダンスはもっと世の中のさまざまな場面で活かせるはず。実際にダンスはアートやエンターテイメントでありながら、最近ではオリンピックのスポーツ競技の一つとして採用されたり、教育の必須科目となったりしています。いろいろな領域で、人をつなぎ、一人ひとりの可能性を引き出すツールになり得ると感じますね。
誰もが自分の可能性を信じられる世の中に
── Miyuさんがこれまで体感してきたダンスの価値を活かす試みの一つとして、障害を持つ人もそうでない人も、一緒にダンスの舞台を創り上げていく日本財団DIVERSITY IN THE ARTSのプロジェクト「True Colors DANCE 2024」に参画されています。中高生を中心とした、個性あふれる26名の学生ダンサーたちのメンター役として、具体的にどのようなことをしているのですか。 私は振付を考えたりそれを教えたりしながら、本番のステージに向けてメンバーのみんなを引っ張っていく役割をしています。 一緒に活動しているのは、障害がある子もない子も、それぞれに色々な違いを持ったメンバーたち。もともと私は足の動きをメインとするダンサーなのですが、全員で楽しく踊りたくて、あえて足の動きを入れ過ぎず、かつお客さんも観ていて楽しめるような振付を工夫して考えました。