「過酷な大会」ブラジル女子代表がW杯王者スペインを撃破!勝敗を分けた要因は?「終始疲れているように見えた」【パリ五輪】
パリ五輪(パリオリンピック)の女子サッカー競技・準決勝のブラジル女子代表対スペイン女子代表の試合が現地時間6日に行われ、ブラジル女子代表が4-2の勝利をおさめた。米紙『ニューヨークタイムズ』が、勝敗を分けた要因の一つとして体力面の違いを挙げている。 【決勝トーナメント表】パリ五輪 女子サッカー ブラジル女子代表は6分に相手のオウンゴールで先制すると、前半アディショナルタイムにはポルティーニョが追加点を決める。71分にはアドリアーナもゴールを決めて3点差とした。85分に失点するが、後半アディショナルタイムにはケロリンが得点。終了間際に再び相手に追加点を奪われたものの、リードを守り切ったブラジル女子代表が4-2の勝利をおさめ、決勝進出を果たしている。 ブラジル女子代表とスペイン女子代表はグループリーグでも同組で、その時の対戦ではスペイン女子代表が2-0でブラジル女子代表を下していた。ブラジル女子代表はなでしこジャパンにも1-2で負けているが、3位で突破を決めている。そして、準々決勝はブラジル女子代表が開催国フランスを1-0で下し、90分間で決着がついた。一方でスペイン女子代表はコロンビア女子代表との対戦で苦戦し、後半アディショナルタイムに土壇場で追いついてから延長戦も戦ってPK戦で勝利をおさめている。 パリ五輪の過密日程のため休養は十分ではなく、同紙は「準々決勝で延長戦を回避した唯一のチームであるブラジルは、チャンピオンよりも多くの休息と証明すべき課題を抱えて火曜日の準決勝に臨んだ。米国やドイツと同様、スペインは終始疲れているように見え、チャンスを狙う相手が守備を突破して追いつくのに苦労していた。ブラジルが決めた3ゴールはいずれも、失点直前に少なくとも1人の相手が単純なミスを犯したもので、休息がほとんどない過酷な大会を戦ったスペインは明らかにベストの状態からは程遠いものだった」と分析している。
フットボールチャンネル編集部