マダラなど上場、競り活気 八戸市魚市場で初売り
八戸市魚市場の2025年の初売りが5日、市第2魚市場で行われた。八戸沿岸で操業した定置網船7隻や小型底引き網船1隻などがマダラを中心に計39トンを水揚げし、総額約1130万円で取引された。市場内には競り人の威勢のいいかけ声が響き、水産都市・八戸らしい活気にあふれた。 この日は、主力の中型底引き網船がしけで休漁したが、定置網船などがマダラやヒラメ、サケなどを水揚げした。少量ながらサバやスルメイカの漁獲もあった。市場関係者によると、全体的な相場は昨年末と同程度だった。 販売に先立ち開かれた初売り式では、市場開設者の熊谷雄一市長、市魚市場で卸売業務を担う八戸魚市場の川村嘉朗社長、八戸漁業指導協会の熊谷拓治会長理事、八戸魚市場仲買人協同組合連合会の野田一夫代表理事会長が鏡開きを行い、新年の幕開けを祝った。 場内に集まった漁業者や仲買業者、水産加工業者らを前に、川村社長はあいさつで「昨年の八戸港の水揚げは数量、金額ともに一昨年を上回った」と報告し、「今年の航海の安全と豊漁を祈願する」と述べた。
デーリー東北