ロレックス、カルティエほか、オープン記念のお宝ヴィンテージ時計を最速紹介!── 江口時計店が新店舗「ECW SHOTO」をオープン!
オールドIWCは、名機ペラトンを搭載するオリジナル風防
ベテランの時計愛好家向けといった存在のオールドIWCも、江口が力を入れているセレクトのひとつ。搭載するCal.8531は、ラチェット式自動巻きの嚆矢とも言える存在で、開発者の名から「ペラトン式」とも呼ばれるオールドIWCのアイコンだ。ファンシーラグの18KYGケースを持つこのモデルは、ボンベともやや異なる円錐台のダイヤルが特徴、そのためデイト表示窓が「寄り目」になっていて、他にはない独特な雰囲気を見せる。オリジナルだというプラ風防は、内側にデイトの拡大レンズを備えた珍しいもので、8時~9時位置に微細なクラックがあるものの、素晴らしいコンディションを保っている。 ペラトン式自動巻きを搭載するファンシーラグのIWC。寄り目とされたデイト表示窓には、拡大レンズも備わる。Cal.8531。18KYGケース。
日本のバウハウスを体現した渋谷・松濤の新店舗
2月10日にグランドオープンを迎える「ECW SHOTO」は、空間デザイナーであり、プロダクトデザイナーでもある二俣公一(CASE-REAL主宰)が手掛けた2層作りのショップスペースを持つ。二重扉となっているエントランスを潜ると、まずは2階スペースへ。並べられた時計の本数は、吉祥寺時代の倍となる約200本。しかし什器も上下2層の作りとなっていて、公開されているのは上段の100~120本のみ。下段は会員のみが見ることのできるシークレットボックスとなっており、そこには会員向けのストックリストにも載せていない“隠し球”もあるとか。まさしく宝箱だ。 1階にはパテック フィリップやオーデマ ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンといったハイブランド系を収めた什器と、ゆったりとした商談スペースが設けられている。渋谷駅からタクシーでワンメーターという立地なので、ふらりと立ち寄ることも可能だが、スタッフの人数を超える入店はできないとのことなので、来店予約が望ましい。近隣の旧東急本店跡地には、LVMHグループの運営する商業施設の建設も決まっており、高級住宅地である松濤へと延びる文化村ストリートは、これからますます様変わりしてゆくに違いない。「ECW SHOTO」は、ヴィンテージ嗜好の時計好きを惹き付けてやまないスポットとなるだろう。
ECW SHOTO(江口洋品店・江口時計店)
〒150-0046 東京都渋谷区松濤1-28-6 TEL:03-5422-3070 HP:https://eguchi-store.jp INSTAGRAM: @eguchistore_official @eguchistore_ladies_official 文・鈴木裕之 写真・山田 陽 編集・神谷 晃(GQ)
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