【陸上】葛西潤が27分17秒46で初優勝!残り1000mの圧巻スパートで日本歴代4位/日本選手権10000m
◇第108回日本選手権10000m(5月3日/静岡・小笠山総合運動公園静岡スタジアム) 男子10000m日本歴代10傑をチェック! パリ五輪代表選考会となる第108回日本選手権10000mが5月3日に静岡・エコパで行われ、葛西潤(旭化成)が日本歴代4位の27分17秒46で初優勝を飾った。 五輪参加標準記録27分00秒00を突破して優勝すればパリ五輪代表内定となる今大会。ライトでペースを知らせる電子ペーサーが導入され、27分22秒00(1周65~66秒)設定で行われたレースは、設定通りの流れで進み、先導役のマル・イマニエル(トヨタ紡織)のすぐ後ろに太田智樹(トヨタ自動車)がつけ、有力選手が上位に続いて5000mを13分43秒で通過する。 そこから先頭集団の人数が徐々に少なくなるサバイバルレースに。最初に遅れたのは昨年12月の日本選手権王者・塩尻和也(富士通)で、6000m過ぎから徐々に後退した。 残り1000mを24分45秒で通過したと同時に葛西潤(旭化成)がスパート。すぐさま対応したのが19歳の前田和摩(東農大)で、太田智樹、鈴木芽吹のトヨタ自動車勢が追いつけない。 ラスト1周で葛西がさらにスパートし、食い下がる前田を突き放してそのまま逃げ切った。2位には太田が巻き返し、27分20秒94のセカンドベスト。3位の前田はU20日本新の27分21秒52をマークした。 今大会での標準突破者は現れず、五輪代表内定者は出なかったが、ワールドランキング(Road to Paris)でターゲットナンバー(出場枠)の27に入って五輪出場資格が得られれば、代表入りの可能性が残されている。
月陸編集部