トランプ氏の元側近、収監か 地裁、バノン氏に出頭命令
【ワシントン共同】米ワシントンの連邦地裁は6日、議会襲撃を調査する下院特別委員会の召喚状に従わなかったとして議会侮辱罪で禁錮4月などを言い渡されたスティーブ・バノン被告に、7月1日までに刑務所に出頭するよう命じた。バノン被告はトランプ前大統領の元首席戦略官。米メディアによると、収監される可能性が高い。 同じく議会侮辱罪で有罪となったトランプ前政権の大統領補佐官ピーター・ナバロ被告は、3月から南部マイアミの連邦刑務所で服役している。バノン被告が服役すれば前政権高官で2人目となる。 トランプ氏を熱烈に支持する政治運動「MAGA(マガ)」を推進するバノン被告は地裁前で記者団に「MAGAをつぶそうとしている」と述べ、連邦最高裁に上訴する意向を示した。 バノン被告は2021年9月に下院特別委が召喚状で証言や資料提出を命じたのに対し、トランプ氏の大統領特権を主張して協力を拒否。22年10月に地裁から禁錮4月、罰金6500ドル(約100万円)の量刑を言い渡された。控訴したが、連邦高裁が先月、訴えを退けていた。