京阪電鉄、来秋にも運賃10%超値上げへ…30年ぶり
京阪電気鉄道は、来年秋にも運賃を平均10%超値上げする方向で検討していることを明らかにした。消費税率の引き上げに伴う値上げを除くと、1995年以来、30年ぶりとなる。脱炭素や安全性の強化に向けた設備投資のほか、高騰する人件費の原資に充てる。
年内にも国土交通省に申請する。値上げに伴い、駅のバリアフリー化の費用として、昨年4月に導入した運賃への一律10円の上乗せは廃止する。増収効果は35億円程度と見込む。
京阪電鉄は今年度から3年かけて、走行時の消費電力が従来型より35%少ない新型車両を67両導入する。2028年度までに京阪線の全車両に防犯カメラも設置する方針。