趣里、朝ドラヒロインを経て変化したプレッシャーとの向き合い方 「心身ともに鍛えられた」
異色のリーガル・エンターテインメント『モンスター』(カンテレ・フジテレビ系)で、得体の知れないモンスター弁護士・神波亮子を演じている趣里。型破りな役柄を演じる上での苦悩や、朝ドラヒロインの経験を経て変わったプレッシャーの捉え方など、たっぷりと語ってもらった。 【写真】趣里の撮り下ろしカット(複数あり) ■『ブギウギ』撮影後に作った“自分と向き合う時間” ーー以前、日曜劇場『DCU』(2022年/TBS系)のときに取材させていただきましたが、あれからさらに活躍の場を広げられていますね。 趣里:本当にありがたいかぎりです。とくに、この2年間はあっという間でした。まさか、自分が朝ドラヒロインをやらせていただけるとは思っていなかったですし。 ーー当時のインタビューでは「心配性なタイプ」と話されていたのが印象に残っています。約2年半が経って、考え方など変わった部分はありますか? 趣里:そんなに変わってはいないかもです。「やれることをやる!」みたいな感じで。 ーー「プレッシャーを感じやすい」というのも変わってない? 趣里:あっ、そこは変わったかもしれません。心身ともに鍛えられたというか。「なるようになるな~」という気持ちが芽生えた瞬間があったんですよね。「ずっと気にしていても仕方ないな」とか。いい意味で切り捨てていくようになってきました。あまり考えすぎてもしょうがないし、切り替えていこうって。 ーーそう思えるようになったのは、やはり『ブギウギ』(NHK総合)の経験も大きいのでしょうか? 趣里:そうだと思います。撮影をするなかで、「わたしって、向いてないのかな」と立ち止まりそうになる瞬間も、正直あったんですよね。ただ、『ブギウギ』は何があっても絶対にやり遂げると決めていたので、終わったあとにじっくり自分と向き合う時間を作りました。 ーーどんなことを考えられたのですか? 趣里:「自分が役者を続けていいのか」とか、「どういう人になりたいのか」とか、「何を大事にしていこう」など、原点に戻って、いろいろなことを考えました。わたしは、明日なにがあるか分からないと思いながら生きているタイプなので、未来のことを考えるのはなかなか難しい部分もありましたけど。