大阪・枚方が盛り上がる!駅前に「大型商業施設」、近隣住民からも期待の声
京阪電気鉄道・枚方市駅直結の複合施設「ステーションヒル枚方」内に9月6日、地上5階からなる商業エリア「枚方モール」が開業する。沿線では京橋、淀屋橋駅に次ぐ乗降人員を誇る枚方市駅の、新たなランドマークになることは間違いない。 【写真】立地が珍しい!? 2つの路線に挟まれた形でそびえる「枚方モール」
■ 「えきから始まるまちづくり」を掲げて
東海道56番目の宿場町として栄えた枚方の京街道と、奈良・大和への磐船街道の分岐点で歴史的にも交通の結節点である枚方市(ひらかたし)。人口は約40万人、枚方市駅の乗降人員はコロナ前だと9万6000人、京阪電車の駅では京橋、淀屋橋に次ぐ数となっている。 そんな枚方市ド真ん中、枚方市駅から直結する「ステーションヒル枚方」は、約100もの店(うち約3分の1が沿線初出店)が入店する商業エリアのほか、オフィス(高層棟7~15階)、賃貸住宅も備えられ、上層階には4つ星ホテル「カンデオホテルズ」(高層棟19~26階)が出店する。 京阪ホールディングス・執行役員の大浅田寛氏は、「『えきから始まるまちづくり』を掲げ、約9年間に渡りこの再開発を担当して参りましたが、今回のモールをもちまして、ひと段落ということになります」と笑顔をみせた。「モール」という言葉は、1969年に「京阪ショッピングモール」(京橋)という形で、京阪が生み出したもの。商業施設という意味合いはなく、「木陰のある散歩道」という意味を持つという。
大浅田氏は、「人口増加から減少、これまでの物質的なものに価値を見出す時代から、精神的で本質的なものに価値を見出す時代に入ったと言われています。そのような時代において、『モール』の在り方を健闘して参りました。今回は駅構内にある施設ですので、ターゲットの設定はあえてせず、さまざまな利用シーンを想定して、施設をつくりました」とコメントした。 最後に「我々は商業施設の開発というのではなく、この駅から街を変えていこうという思いでおります。まさに鉄道グループだからこそ出来るまちづくりをやってきた次第でございます」と意気込んだ。 また、「京阪電鉄」が創業以来、登記上の本店所在地にしているのが枚方市。今回、「ステーションヒル枚方」のオフィスに本社機能を移転するという。