「ニセ電話詐欺かも?」行き先をコンビニから交番へ 唐津市のタクシー運転手、乗客の被害防ぐ
ニセ電話詐欺を防止した唐津市の昭和タクシーの運転手浦丸修さん(70)に唐津署は6日、感謝状を贈った。乗客の80代女性が携帯電話で話す内容から詐欺を疑い、行き先をコンビニから交番に変更した。 浦丸さんは7月1日、配車で乗せた女性から「最寄りのコンビニまで」と告げられた。後部座席の女性は携帯電話の通話音量が大きく、「(電話代の)未納がある」「振り込み」など相手の言葉が漏れ聞こえてきた。女性が何度電話を切っても再びかかってくる状況を不審に思った。 タクシーを止めて電話を代わり、「電話するな」と一喝。女性には「電話で振り込みの話は詐欺」と伝え、そのまま交番に向かった。「未然に防げてよかった」と浦丸さん。交番はコンビニよりも遠いと事前に説明した上で「気の毒ですけど、料金は頂きました」と笑った。(宮﨑勝)
宮﨑勝