二宮和也、山崎貴監督ら「五感」巡るエピソード披露 スーツ・オブ・ザ・イヤーでトーク
■弾むトーク「五感、ディズニーの創造につながる」
トークショーではアワードのテーマである五感や、受賞者のチャレンジに関する話が弾んだ。山崎さんは2024年の第96回 アカデミー賞 視覚効果賞を受賞した映画「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」について、「寄ったシーンでも作り物感を感じないようにデジタルでディテールを作り込み、観客の『怖い』という潜在意識に訴えられた」と制作エピソードを披露した。 トークショーではアワードのテーマである五感や、受賞者のチャレンジに関する話が弾んだ。山崎さんは2024年の第96回 アカデミー賞 視覚効果賞を受賞した映画「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」について、「寄ったシーンでも作り物感を感じないようにデジタルでディテールを作り込み、観客の『怖い』という潜在意識に訴えられた」と制作エピソードを披露した。 須藤さんは「硬そうに見えてふかふかな椅子など、メーカーと生活に役立つ製品をつくっている。そこには物質の表面の凹凸などが関わっており、人間の五感に心地よいものだ」と強調。自然界の物質にはない性質を持つメタマテリアル(人工物質)開発のために五感を大事にしていることを明かした。髙野さんは「(東京ディズニーリゾートでも)五感は全ての創造につながっている」と述べた。 受賞者同士和気あいあいとした空気が生まれ、二宮さんが「ゴジラは怖いが、もし声や音がなかったら、ゴジラは悲しいものと思えないか」と問いかけると、山崎さんが「(音をなくすという)引き算でものを見るとは、すごい考え方だ」と応じる場面もあった。 二宮さんは「好きなことをしているほうが、忘れにくい」とも発言。高橋さんは「現実は疲れることが多く、ファンタジーの世界が好きだ。色々なエンターテインメントもよく観に行っている。スケートのプログラムをつくる際には自分自身が楽しいと思う世界観を届けたいと思っている」と語った。 ※この記事は「THE NIKKEI MAGAZINE」の記事を再構成して配信しています。