米GDP、7-9月は堅調なペースで拡大-個人消費が予想上回る
住宅投資は年率5.1%のマイナスで、2022年末以来の大幅減となった。住宅市場は物件価格とローン金利の高止まりで低迷が続いている。
今回の統計を踏まえ、米金融当局は向こう数四半期に利下げを継続する見通しだ。米大統領選が終盤を迎える中で、現政権を担う民主党候補ハリス副大統領にとっては朗報となる。
GDPデータによると、個人所得(インフレ調整・税引き後)は年率1.6%増と、ここ1年で最も小幅な伸びにとどまった。
ブルームバーグ・エコノミクス(BE)のエコノミスト、イライザ・ウィンガー氏はGDPデータについて「米経済は力強いとの印象を受けるが、内訳をみるとそれほど安定していない。成長の原動力である個人消費は高所得層によって押し上げられている側面が大きく、それ以外の所得層は価格に対してさらに敏感になっている」と述べた。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Economy Expands at 2.8% Rate, Powered by Resilient Consumer(抜粋)
--取材協力:Cecile Daurat.
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Matthew Boesler