大阪・松井知事 公明の年賀会欠席「おべんちゃらをよう言いません」
大阪・松井知事 公明の年賀会欠席「おべんちゃらをよう言いません」
大阪府の松井一郎知事は9日午後、大阪府庁で定例会見を開いた。大阪都構想の制度案(協定書)をつくる法定協議会が11日に開催されることが決まったことについて「開催できるのは大歓迎。協議書の具体的な議論をして、今の議員の皆さんの責任において、協議書をとりまとめて頂きたい」と述べた。 【動画】大阪府の松井一郎知事定例会見(2019年1月9日)
「無理やりでもなんでも11日に開催できるのは大歓迎」
法定協議会は、大阪都構想の住民投票実施時期をめぐり、大阪維新の会と公明党が対立し、日程が決まっていなかったが、8日に決定した。 松井知事は「今の議員の皆さんの任期の間に(協定書を)仕上げるのは責務だと思う」「無理やりでもなんでも11日に開催できるのは大歓迎、具体的な議論をして今の議員の皆さんの責任において取りまとめて頂きたい」と話していた。
「邪魔しにいくのは大人の対応とはいえない」
松井知事は9日、大阪市内で開かれた公明党大阪府本部の新春年賀会に来賓として招かれていたが欠席。このことについて報道陣から欠席理由についての質問が相次いた。 松井知事は「いま公明党さんに約束を我々が反故にされている立場で、どんな顔して行くのか。セレモニーを邪魔しにいくのは大人の対応とはいえない。そんなところでおべんちゃらをよう言いません」と答えていた。
万博記念基金の活用「どなたも賛成するよというようなことでした」
このほか、2025年に大阪で開催される国際博覧会(万博)の会場建設費などについて、松井知事が1970年大阪万博の収益などを積み立てた万博記念基金を活用する意向を示している点についても質問があった。 この基金の残高は約190億円とされている。松井知事は大阪経済界の関係者らと年明けに話をする機会があったことを明かし「資金活用について、どなたも考え方として賛成するよというようなことでした」と述べた。 また、25年に資金を投資してもらい、世界が驚く万博を開催してから、プラスアルファの利益を次の世代へ送っていくとも述べ「ごくごく普通の話。資金をお預かりいただいているそれぞれの団体と協議を進めていきたい」と話していた。