スペインの両ウイングは最大の武器

スペインの攻撃を牽引する1人 photo/Getty Images

EURO2024で唯一全勝を飾り決勝まで勝ち上がってきたスペイン代表。歴代史上最多となる4回目のEURO王者をかけてイングランド代表と対戦する。 ［動画］スペインVSイングランド　欧州王者を決めるEURO決勝戦が間も無くキックオフ ここまでスペインは大会最多となる13ゴールをマークし、失点数も3点と圧巻の成績を残している。そんなスペインの大きな武器となっているのが、ラミン・ヤマルとニコ・ウィリアムズの両ウイングだ。 ここまで6試合で1ゴール3アシストのヤマルと5試合で1ゴール1アシストのニコについて、元イングランド代表のウェイン・ルーニーは英『The Times』にて、称賛。ヤマルに関しては「彼はEURO2004での私を少し思い出させる。人生最高の瞬間を過ごしている十代だ」と語ったルーニーだが、そんな同氏が「並外れた選手」と絶賛したのがニコだ。 「ウィリアムズは並外れた選手だ。彼は若い頃のクリスティアーノ・ロナウドを彷彿とさせる。彼は体格の大きい選手で、ボールをしっかり受け止め、時には無理をし過ぎることもあるが、たいていは正しい判断を下す。彼は1対1の場面で脅威となり、ゴールを決める。イングランドは彼に対して本当に注意する必要がある」 ニコは181cmと特別大きいわけではないが、カットインだけではなく縦にも突破ができるスピードに優れたドリブラーだ。さらにテクニックとフィジカルの強さも兼ね備えている。当然イングランドにとってはヤマル同様気をつけなければならない選手であり、マッチアップはおそらくカイル・ウォーカーとなるだろう。 世界トップレベルの対人守備を誇るウォーカーといえども気を抜けない相手であり、このマッチアップはこの試合を左右するポイントの1つとなるだろう。両サイドの攻防はこの試合の注目ポイントの1つだが、ルーニーが称賛するスペインの両翼は決勝でも存在感を発揮できるのか。