戦力アップ成功!? J1夏の補強評価ランキング2位。奇跡の残留に前進!? 本気の大型補強、とくに大きかったのは?
毎年サッカー界を賑わす移籍市場は、世界はもちろん日本でも盛り上がりを見せる一大行事だ。多くのファンが一喜一憂するこの期間は、その年のクラブの成績を左右する大事な時期となる。今回は、先日閉幕した夏の移籍市場で的確な補強を成功させたJ1クラブをランキング形式で紹介する。(文:Nobuya Akazawa|J1全部見るマン)
2位:北海道コンサドーレ札幌 【IN】 キングロード・サフォ[SCプライエンセ (ポルトガル)/新加入] アマドク・バカヨコ[ダンディーFC(スコットランド)/新加入] パク・ミンギュ[水原FC(韓国)/新加入] 白井陽斗[琉球/新加入] ジョルディ・サンチェス[ヴィジェフ・ウッチ(ポーランド)/新加入] フランシス・カン[CSマリティモ(ポルトガル)/新加入] 大﨑玲央[エミレーツ・クラブ(USA)/新加入] 【OUT】 大森真吾[北九州/期限付き] 西野奨太[讃岐/期限付き] 岡田大和[熊本/期限付き] 中島大嘉[水戸/期限付き] 金子拓郎[KVコルトレイク(ベルギー)] 最下位に沈んでいた北海道コンサドーレ札幌は、その前半戦が嘘のように勝利を積み重ねている。残留に向けて迎え入れた多くの選手が大きな効果を見せていることは明らかで、その中でも救世主となっているのが大﨑玲央だ。 大不振に陥っていた頃は攻守の分断が頻繁に起こっていたが、大﨑がそれを解決してみせた。中盤のリンクマンになりつつ、コーチングで周囲を動かし続ける。それに加えてマンツーマンのタスクを捨ててでも危険な場所をカバーしに行ける決断力と危機察知能力を兼ね備えている。攻守ともに安定したことで、札幌は持ち前の攻撃力を取り戻すことにも成功している。さらにパク・ミンギュの加入も大きい。攻撃参加のタイミングはもちろんのことながら、タスクの多いミシャ・サッカーのセンターバック(CB)を見事にこなしている。 アマドゥ・バカヨコやジョルディ・サンチェスなど、高さと強さを備える選手も加入した。明確に違いを作れる選手たちの加入によって戦力は大幅にアップし、札幌は自分たちらしさを取り戻した。試合数のばらつきはあれど、3連勝を達成して最下位を脱出し、降格圏内脱出まであと7ポイントに迫る。難しいミッションではあるが、奇跡の残留を果たすための戦力とフィットは成されている。
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