「そろそろ新NISAを始めたい!積立投資を65歳まで続けるなら毎月いくら積み立てるべき?利回りごとのシミュレーションつきでファイナンシャルアドバイザーが解説
【新NISAをシミュレーション】50歳から2000万円貯めるのに必要な積立額はいくら?
50歳が65歳までに老後資金を貯めようと思うと、確保できるのは15年です。預貯金であれば11万円以上が必要になるので、確保が難しい人も多いでしょう。 「想定利回り3%と5%」で50歳から積立投資を開始する場合の積立額をシミュレーションしていきます。 ●想定利回り「3%」の場合 ・目標金額:2000万円 ・積立投資期間:15年(50歳~65歳) ・想定利回り:3% ・積立投資額:毎月8万8117円 ・元本:1586万円 ・運用収益:414万円 ●想定利回り「5%」の場合 ・目標金額:2000万円 ・積立投資期間:15年(50歳~65歳) ・想定利回り:5% ・積立投資額:毎月7万4826円 ・元本:1347万円 ・運用収益:653万円 50歳からの資産運用は投資期間が短くなるものの、収益が414万円・653万円得られていることがわかります。 定期預金などに比べると、やはり魅力的な方法といえるでしょう。 ただし、シミュレーション上は利回りが安定していることを前提としていますが、実際にはマイナスとなる年もあります。 こうした年に現金が必要になり、積立をやめてしまうと元本割れになるリスクもあるでしょう。 運用成果はスタート時点で確定されるものではありません。さまざまな備えのひとつとして、検討する姿勢が必要になります。 資産運用のリスクについて、もう少し深堀りしておきましょう。
資産運用のリスク
冒頭でお伝えしたように、新NISAを含め資産運用には元本保証は基本的にはありません。 つまり、運用成果によっては大きく増える可能性もあれば減る可能性もあり、時には損をしてしまうこと(前章での2000万円を下回ること)もあります。 資産運用を始めるうえでは、この点を十分に理解したうえで始めなければいけません。 そこで、できる限りリスクを抑えるために必要になるのが「分散」の考え方になります。資産運用において「分散」は、運用のプロも取り入れている必要不可欠な要素といえるでしょう。 分散にはいくつかありますが、ここでは「長期分散」にフォーカスします。 新NISAのような投資信託を活用した資産運用では、政治・経済情勢やその他の様々な要因によって価格が常に変動を繰り返しています。 短期投資では購入するタイミング、売却するタイミングの影響を受けやすく大きなリターンを狙える可能性がある一方で、リスクも比較的高くなり投資初心者には難しい運用方法といえるでしょう。 その点、長期投資では購入や売却のタイミングの影響を受けることが少なく、リターンを得るまで時間はかかりますがリスクを比較的抑えることができ、投資初心者にはおすすめの運用方法となります。