「満点も満点 生涯記憶に残るミステリ」書評家が絶賛した2022年話題のクローズドサークルミステリ『方舟』 文庫で登場[文庫ベストセラー]
8月27日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『子宝船 きたきた捕物帖(二)』が獲得した。 第2位は『百年の孤独』。第3位は『方舟』となった。 3位にランクインした『方舟』は2022年9月に単行本で発売され話題となったミステリ作品。山奥の地下建築に訪れた10人が地震により閉じ込められた。水が流入しはじめ、水没までのタイムリミットは一週間。そんな極限状態のなかで殺人が起こる。まさかのどんでん返しが話題となり、週刊文春ミステリーベスト10 2022国内部門で1位を獲得した他、2023本格ミステリ・ベスト10 国内ランキング2位など各種ミステリランキングで高い評価を受けた。23年4月の2023年本屋大賞にもノミネートされた。 書評家の村上貴史さんは同書について《閉鎖環境の息苦しさがきっちりと伝わってくるなかで、手掛かりを丁寧に扱った細かい推理を重ねて一歩ずつ真相に迫るという手順が美しい。》と解説し、《切れ味といい衝撃といい、満点も満点、二重丸三重丸を付けたくなる幕切れだ。最後に発動したシンプルにして効果抜群の仕掛け――これによって、生涯記憶に残るミステリとなった。》と絶賛している。
1位『子宝船 きたきた捕物帖(二)』宮部みゆき[著](PHP研究所) 宝船の絵から弁財天が消えた? 謎解き×怪異×人情が愉しめる、「こんな捕物帖、読んだことない」と話題沸騰の人気シリーズ第二弾! (PHP研究所ウェブサイトより)
2位『百年の孤独』G.ガルシア=マルケス[著]鼓直[訳](新潮社) 蜃気楼の村マコンドを開墾しながら、愛なき世界を生きる孤独な一族、その百年の物語。錬金術に魅了される家長。いとこでもある妻とその子供たち。そしてどこからか到来する文明の印……。目も眩むような不思議な出来事が延々と続くが、予言者が羊皮紙に書き残した謎が解読された時、一族の波乱に満ちた歴史は劇的な最後を迎えるのだった。世界的ベストセラーとなった20世紀文学屈指の傑作。(新潮社ウェブサイトより) 3位『方舟』夕木春央[著](講談社) 「週刊文春ミステリーベスト10」&「MRC大賞2022」堂々ダブル受賞! 9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か? (講談社ウェブサイトより) 4位『母の待つ里』浅田次郎[著](新潮社) 5位『フェイクフィクション』誉田哲也[著](集英社) 6位『もどき友成 助太刀稼業(二)』佐伯泰英[著](文藝春秋) 7位『残照の頂 続・山女日記』湊かなえ[著](幻冬舎) 8位『高校事変 21』松岡圭祐[著](KADOKAWA) 9位『母親からの小包はなぜこんなにダサいのか』原田ひ香[著](中央公論新社) 10位『N』道尾秀介[著](集英社) 〈文庫ランキング 8月27日トーハン調べ〉 協力:新潮社 Book Bang編集部 Book Bang編集部 新潮社
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