[MOM4814]広島ユースMF井上証(3年)_「自分もできるんだ」。走力武器のMFが自信の2発
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] [8.11 Balcom BMW CUP第3節 広島県高校選抜U-18 0-4 広島ユース U-17 サンフレッチェビレッジ広島第一球技場] 【写真】「ものすごいメンツ」…リバプール豪華3選手に囲まれたMF長野風花 課題改善の2発。サンフレッチェ広島ユースMF井上証(3年=サンフレッチェ広島ジュニアユース出身)は、「自分の課題である点取るっていうところがあるんで、この試合でその課題にチャレンジできたっていうところは良かったなと思いました」と会心の表情を見せた。 前半、広島ユースはボールを握って攻めながらも0-0。ハーフタイムにはより積極的に攻めること、思い切って”勝負球“を中央へ入れることの指示もあったという。その中で迎えた後半6分、井上はMF大上免嵐(3年)の右クロスを頭でゴールへ突き刺した。 ゴール前で慌てず、冷静なポジション取り。「クロスが上がってくるっていうのは何となく分かったんで、 突っ込みすぎて自分の前にスペースがなくならないように緩めて、上がってきたら突っ込むっていう感じで、上手くボールが上がってきて決めれて良かったです」と微笑んだ。 井上はさらに後半19分、攻め上がってきたDF木吹翔太主将(3年)のスルーパスに反応。右中間へ抜け出すと、GKの立ち位置を見極めてファーサイドへ右足シュートを流し込んだ。 「木吹が上手く運んでくれて、最後も決めるだけっていうパスをくれたんで。(シュートは)ニアかファーかギリギリ迷ってますけど、ファーの方が空いてるっていう感覚があってファーに打ちました」。これまでは点を取ること、特にゴール前のクオリティが課題に。克服のきっかけとなる2発を「自分もできるんだっていうところが自分で分かったので、自信に繋げていきたい」。これからさらに質を上げ、得点数を増やす意気込みだ。 この日はシャドーでの出場だったが、本職はボランチでMF遠藤航やMFエンゴロ・カンテのようなデュエルの強い選手、相手を潰し切れる選手が憧れ。「自分は走るっていうところが得意なんで。夏でもうしっかり走り込んで、90分間しっかり戦える選手になって、チームに貢献したいなと思います」。この半年、スプリントや、ランニングスピードを上げることに意識して取り組んできた。変化を続け、より潰しもできる、得点もできる選手になる。 大学へ進学し、将来は「サンフレッチェから『戻ってきて』っていう声掛けられるような選手になりたい」。その未来に近づくためにも、この夏に仲間たちと「チーム全員が戦えるチームに」なってプレミアリーグWEST、ファイナルを制覇してユースでの挑戦を終える。