今夏は“激アツ”青森山田・橋場公祐主将「甲子園で勝つより青森で勝つことのほうが難しい」青森
<高校野球青森大会・組み合わせ抽選会>◇28日◇青森市県総合社会教育センター 第106回全国高校野球選手権青森大会(7月9日開幕)の組み合わせ抽選会が28日、青森市内で行われ、今春センバツ8強の青森山田は、7月13日の初戦で八戸高専と八戸北の勝者との対戦が決まった。2季連続、夏は7年ぶりの甲子園出場を目指す。同ブロックに入った昨夏Vの八戸学院光星は、13日に八戸東と大間の勝者と対戦。これで、東北6県の組み合わせが出そろった。 【一覧】青森大会・組み合わせ ◇ ◇ ◇ 同じDブロックに入るライバルを、橋場公祐主将(3年)は冷静に見つめていた。昨夏の準決勝で敗れ、昨秋も県大会、東北大会の決勝で闘った相手だけに「どこかで当たるだろうと思っていた。想定していたのであまり驚くことはなかったです」。ただ、組み合わせがすべて決まった後は気が緩んだのか、本音が漏れた。八戸学院光星・砂子田陽士主将(3年)と「マジか…」と互いの顔を見つめ合った。 今夏の青森は“激アツ”だ。ライバルはもちろん、今春の東北大会で準優勝した弘前学院聖愛や、夏の青森大会で2年連続準Vの八戸工大一も力がある。公立校も侮れず、橋場は「甲子園で勝つより青森で勝つことのほうが難しいと思っている。しっかり勝ち切らないと」と気を引き締めた。 勝ち上がるための懸念材料は打撃だ。センバツでは京都国際、広陵(広島)に2戦連続サヨナラ勝ちも、準々決勝の中央学院(千葉)戦では勝負どころで決定打を欠き敗れた。「例年に比べてすごく打力があり、バッティングに自信を持っている代」だったはずなのに「1本が出ないときに、打ちたい気持ちが空回りしてしまう」状態に。センバツ後、県大会決勝の弘前学院聖愛戦や東北大会準決勝の花巻東(岩手)戦でも、1本が出なかった。 改善するため「正確性、成功率を上げるために練習では絶対にバント練習をしている」と小技の練習の割合を以前より増やし、打てなくても点が取れる野球を目指してきた。 エース右腕の関浩一郎投手や10番・桜田朔投手(ともに3年)に加え、2年生投手の台頭もあり、守りは盤石。攻撃は、もう空回りしない。堅実に1点をもぎ取る野球の先に、甲子園出場がある。【濱本神威】