韓国書店に「注文殺到」 サイトパニック=韓江さんノーベル文学賞で
【ソウル聯合ニュース】韓国の女性作家、韓江(ハン・ガン)さんが今年のノーベル文学賞に選ばれたことを受け、韓国の大型書店では10日、注文が殺到してサイトが一時つながらないなど混乱が起きた。 大手書店、教保文庫の関係者は「韓江さんのノーベル賞を予想できなかったため、本(の在庫)がない状況」とし、出版社に急いで連絡していると明らかにした。 インターネット書店大手のイエス24も、「サイトへの接続に時間がかかると苦情が出ている」とし、モバイルサイトは正常に動いていると説明した。 教保文庫のリアルタイムベストセラーでは、韓江さんの「菜食主義者」が1位、「少年が来る」が2位、「別れは告げない」が3位、「ギリシャ語の時間」が4位、「引き出しに夕方をしまっておいた」が5位、「すべての、白いものたちの」が6位、「菜食主義者(改訂版)」が7位、「ジ・エッセンシャル」(原題)が8位、「少年が来る(特別版)」は9位を記録した。 イエス24でもベストセラー1位から10位までを韓江さんの作品が独占した。 書店業界は韓江さんのノーベル文学賞を歓迎し、不況が続く業界にとって恵みの雨になるだろうと期待を寄せている。 韓国書店組合連合会が発刊した「2024韓国書店便覧」によると、昨年の国内の書店数は2484店で、2022年の2528店から1.7%減少するなど苦戦を強いられている。 教保文庫の担当者は「これまで書店業界は不況に苦しめられたが、韓江さんの作品で新たな風が吹き込むきっかけになることを期待している」と話した。
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