「沖縄にも日本にも大事な日」 復帰記念大会で有村氏
沖縄県祖国復帰52周年記念大会(主催・同実行委員会)が19日、浦添市の国立劇場おきなわで開かれ、有村治子元女性活躍担当相(参院議員)が「沖縄と日本全域をつなぐ想い」をテーマに講演した。 有村氏は「沖縄の祖国復帰は、沖縄にとっても日本全域にとっても大事な日なのに、必ずしも日本人が心に刻んでいない。当の沖縄の人も知らない人が少なくない」と指摘。 「祖国復帰を遂げた沖縄の歴史を心に刻む50年にしなくてはならない」と思いから、2年前の復帰50年記念式典に際し、天皇・皇后両陛下の臨席などに尽力した経緯を紹介した。 沖縄戦の実態に関し「沖縄は『捨て石にされた』とよく言われる。そのように感じる人がいる現実も尊重したいが、沖縄だけでなく、残りの46都道府県も数百人から数千人、沖縄から一番遠い北海道は1万人以上の戦死者を出している」と強調した。 自らの政治活動で、沖縄にこだわる理由を「沖縄が幾重にも分断工作にさらされているから。分断工作に加担するのは、日本国内の勢力だけではない」と説明した。 民間研究所が実施した台湾有事のシミュレーションで、国交相の役を務めた。「痛感したのは、台湾有事を起こさせてはいけないということ。安倍晋三元首相は『台湾有事は日本有事』と言ったが、台湾の安全と繁栄は、日本の安全と繁栄にも大事ということだ」と力説した。 主催者側から日本沖縄政策研究フォーラムの仲村覚理事長が登壇。地元の市議、県議らも参加した。航空自衛隊南西航空音楽隊の演奏もあった。