東日大昌平快勝 6、7回に猛打7点 秋季高校野球福島県大会 準決勝(9月28日)
▽準決勝 東日大昌平7-0ふたば未来(7回コールド) 投打がかみ合った東日大昌平がふたば未来に快勝した。東日大昌平は六回1死三塁から金沢の左犠飛などで2点を先制。七回は渡辺や田中の適時打などで5点を加え、突き放した。伊奈が7回無失点。ふたば未来は七回2死二、三塁の好機を生かせなかった。 東日大昌平は六、七回の集中打で決勝進出を決めた。2安打1打点と奮闘した田中仁翔(まさと)は「東北大会出場が決まり、うれしい。迷いなくバットを振ることができた」と晴れやかな表情を見せた。 五回までわずか被安打1の主戦伊奈蓮樹の好投に打線が奮起した。五回終了後、選手は「投手を楽にしてあげよう」と気合を入れ直した。六回、早いカウントからの甘い球を捉え、長短打3本で2点を先制。七回には田中の左前適時打など打者9人の猛攻で試合を決めた。 準々決勝は九回、走塁死など攻撃面のほころびから流れを悪くし、1点差に迫られた。試合後、ミスを引きずらないでプレーしようと意識を共有した。この日も得点が入らない焦りから五回には失策が二つ続いた。選手は「切り替えよう」と声をかけ合い、窮地を脱して攻撃につなげた。
4年ぶりの頂点を懸けた決勝は聖光学院と対決する。田中は「ミスをしていては優勝できない。しぶとく食らい付く」と意気込んだ。 ■ふたば未来 初の決勝ならず ふたば未来は2015(平成27)年の創部以来、春夏秋を通じて初の県大会決勝を目指したが届かなかった。先発し、5回⅔を2失点と粘投した鈴木悠斗は「打たれた後に修正できなかった」と肩を落とした。 今大会、準々決勝までの3試合で33安打25得点の東日大昌平に対し、五回まで被安打4、無失点の安定した内容だった。四回は2死満塁の窮地を背負ったが、直球で一邪飛に打ち取りしのいだ。 六回、先頭の5番打者に左翼線二塁打を浴び、リズムを崩した。「焦って投げ急いだ」。犠飛で1点を許した後も、8、9番に連打を浴びて無念の降板となった。 悲願の東北大会出場を懸け、3位決定戦に挑む。「チームに流れを呼び込む投球をする」と気持ちを切り替えた。