飯沼愛、八木勇征に自作ラップをプレゼント!? 心の支えになる“恋人”的存在を語り合う
過去に4度ドラマ化された内田春菊の漫画『南くんの恋人』。そんな人気作を初の“男女逆転バージョン”で映像化する『南くんが恋人!?』(テレビ朝日系)では、突然手のひらサイズになってしまうのが、ちよみから南くんに変わったことで、これまでにない展開を見せている。 【写真】飯沼愛の頭をポンポンする八木勇征 大好きな人がいきなり15センチになってしまったことによるドタバタ劇が描かれた前半から一転、手のひらサイズの南くんとの生活に終わりが近づいていることを察し、2人がそれぞれ覚悟を迫られる切ない展開に。 そんな本作最大の魅力が、ちよみ役・飯沼愛と南くん役・八木勇征のケミストリー。初共演と思えないほど、息のあった掛け合いを見せる2人に、お互いの印象や撮影中の裏話を聞いた。(リアルサウンド編集部)
飯沼愛が八木勇征に自作のラップをプレゼント!?
――相手役を演じる方のお名前を聞いたときには、どんなお気持ちでしたか? 飯沼愛(以下、飯沼):(しみじみと)国宝級イケメンだなと……。 八木勇征(以下、八木):今の言い方はバカにしてるよね? 飯沼:してないです!(笑)。でも、歳も6個違いますし、まさかだなと思いました。1月期のドラマ(『婚活1000本ノック』/フジテレビ系)が放送されているときだったので、「おお、ちょうど観てる!」と思って嬉しかったですね。どんな方なのかまったく想像ができなかったので、いろんなワクワクがありました。 八木:僕も『VIVANT』(TBS系)を観ていましたし、飯沼さんが“オーディションで芸能界に入った”という記事を読んだことがあって。自分もオーディションでこの業界に入って、勝手に同志というか、似ている部分はあるなと思っていたので、会えるのが楽しみでした。物静かな方なのかなと思っていたんですけど、実際はすごく元気で、この年齢らしい女の子だと思います(笑)。 飯沼:あははは(笑)。私もあまり人見知りをしないので、初めからこんな感じでお話しできました。 ――飯沼さんは、ベテラン俳優陣に囲まれてのお芝居かと思います。やはり最初は緊張されましたか? 飯沼:そうですね。でも、木村佳乃さんに初めてご挨拶したときに「何か困ったことがあったらいつでも甘えてね」と声をかけていただいて、心が救われました。今でも木村さんや加賀まりこさんは本当の家族ように「体調大丈夫?」「ご飯食べてる?」と毎回気にかけてくださるんです。それがすごく嬉しいですし、みなさん温かいです。 ――八木さんは記者会見の際、武田真治さんから「裸の最高峰」と絶賛されていました。ふだんから鍛えているかと思いますが、改めて体作りもされたんでしょうか。 八木:役が決まった時には、一度細くなっていたタイミングだったんです。でも、今回はバスケットボールプレイヤー役ということで、ある程度ちゃんと体を作らなければ説得力がないなと思って鍛え直しました。 ――今まで撮影されてきた中で、難しかったシーンを教えてください。 八木:やっぱりグリーンバックで撮影しているシーンですね。劇中ではちよみと一緒にいるけれど、実際には1人で撮るので「想像力を膨らませて、完成形の80~90%くらいまでイメージしてやらないと画として成立しないかな」と撮影前から思っていました。現場では、先にちよみのシーンを撮ってくれているので、僕はそれを見て動いている感じです。逆に飯沼さんは最初に撮っているから、大変なこともたくさんあるんじゃないかなと思いますけど……いかがですか? 飯沼:初日に15センチになった南くんと出会って「どうしちゃったの? 南くん」と驚くところを撮影したんです。初めての“15センチの南くん”とのシーンだったので、「これをこれからやっていくのか」と思うと、いろんな不安がありましたね。今は慣れてきましたけど、そのときは「本当に大丈夫かな」「ちゃんと会話できてるかな」と思いながらやっていたので、すごく難しい初日だったという思い出があります。 ――では、撮影の裏で楽しかったエピソードは? 八木:グリーンバックで撮影する日は、ふとしたときにどうしても孤独を感じてしまって。僕がぼーっとしているとメイクさんがスマホを見せてくれて、そこには飯沼さんが事前に撮ってくれた「頑張ってるか~?」「疲れてる……ぷぷぷ」みたいな動画が流れているんです(笑)。それを見るだけで元気が出るので、モチベーションというか、メンタルケアになっています。 飯沼:よかったです(笑)。スタッフさんから「グリーンバックで撮影する日の八木さんは、朝は元気だけど時間が経つとだんだん元気がなくなってくる」と聞いたので、元気が出る動画を撮ろう、ということになって。ちょっとクスッと笑えるような動画をヘアメイクさんに撮っていただいています。どんどん新作を考えて、ヘアメイクさんとケラケラ笑いながら撮影しているので、すごく楽しいです。 八木:あとはラップね! 飯沼さんは、ラップができるようになったんですよ。天才的なリリックを自分で作って、僕の名前の“ユウセイ”で韻を踏んでいくんです。 ――飯沼さんが考えたんですか? 飯沼:私とスタッフさん何人かで、待ち時間に一緒に考えました。“ユウセイ”って韻を踏みやすくて……。 (※ここで八木のボイスパーカッションがスタート) 飯沼:「I say 勇征 かわいい妖精 あざとい天性 Yeah!」みたいな(笑)。 ――それも動画で撮影を? 飯沼:いや、これは直接披露しました。1日かけて作った自信作なので、ちゃんと見ていただこうかなと。 八木:意外にも“沼ラップ”のクオリティが高くて、普通に「ウェーイ!」と盛り上がりました(笑)。