ビットコイン現物ETF、8日連続の資金流入──中韓が祝日でBTCとETHは横ばい
ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は、東アジアの取引時間前半には横ばいだった。中国、香港、韓国が祝日だったため、この地域の市場は閑散としていた。 中国本土ではゴールデンウィークとして知られる1週間の祝日、香港では1日間の祝日で市場は休業だった。韓国は、政府が今年初めに提案して復活した「国軍の日」のために休業だった。 CoinDesk Indicesのデータによると、BTCは6万4000ドル付近で、ETHは2600ドル以上で取引されている。流動性の高い暗号資産(仮想通貨)の指標であるCoinDesk 20指数(CD20)は直近の24時間で0.5%減となっている。 また、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル(Jerome Powell)議長がさらなる大幅な利下げの可能性を打ち消したことで、市場はまちまちとなっている。 「今後、経済が概ね予想通りに推移すれば、政策は徐々に中立的なスタンスへと移行していくだろう。しかし、我々はあらかじめ決められたコース上にあるわけではない。リスクは表裏一体であり、我々は今後も会合ごとに決定を行っていく」とパウエル議長は述べた。「金利を早く引き下げようと急ぐ会合ではない」。 分散型予測市場ポリマーケット(Polymarket)の参加者は、11月の25ベーシスポイントの金利引き下げの可能性を63%と見ており、これは先週の42%から上昇している。
ビットコイン現物ETFに資金流入、PoliFiトークンは上昇
アメリカでは、ビットコイン現物ETF(上場投資信託)への資金流入が好調を維持しており、SoSoValueのデータによると、純流入が連続8日目となる9月30日には6100万ドル(約88億4500万円、1ドル=145円換算)の流入を記録した。 その大半はブラックロック(BlackRock)のIBITに流れ込み、上場以来の純流入額は215億ドル(約3兆1175億円)で首位に立っている。 日本では、マイクロストラテジー(MicroStrategy)のような暗号資産プロキシ株を目指すメタプラネットが、さらに約107BTC、10億円分を購入し、保有量が約507BTC、購入総額は47億5000万円になったと発表した。 アメリカ大統領選挙が近づくにつれ、PoliFiトークンは好調な週を迎えている。 CoinGeckoのデータによると、このカテゴリーの時価総額は7億ドル(約1015億円)近くに達している。先週、MAGAは70%上昇し、ソラナ(Solana)のTREMPは33%上昇した。 カマラ・ハリス(Kamala Harris)氏のトークン、KAMAは61%上昇している。ハリス氏はポリマーケットでドナルド・トランプ(Donald Trump)氏を1ポイントリードしている。 分散型予測市場や暗号資産の選挙関連のベッティングの人気が高まり、ポリマーケットでの取引高が10億ドル(約1450億円)を大きく超えたことを受け、暗号資産取引所ウー・エックス(WOO X)は今日、ウィンターミュート(Wintermute)が支援する分散型予測市場であるOutcome Marketから、HARRISとTRUMPを追加すると発表した。 暗号資産の他の分野では、分散型科学(DeSci)の普及を目指すスイスの非営利団体であるBIO Associationが、パブリックトークンセールを開始すると発表した。 同協会のBIOトークンは、分散型バイオテクノロジーネットワークをサポートし、コミュニティのBioDAOがDeSciを通じて科学研究の資金調達と開発を行うことを可能にする。 「DeSciを利用すれば、大手製薬会社や、時に科学の進歩を妨げ、世界に本当に良い影響を与える可能性のある新しい発明や医薬品の開発を阻止する巨大なゲートキーパーを回避することができる」と、BIOプロトコルの創設者ポール・コールハース(Paul Kohlhaas)氏はCoinDeskのインタビューで述べた。 ソラ・ベンチャーズ(Sora Ventures)やその他の暗号資産ベンチャーキャピタルが参加したBIOの最初のトークンセールでは、500万ドル(約7億2500万円)以上の資金が集まった。 「BIOは、超初期段階の科学を支援し、初期段階の科学の発見をコミュニティ主導で行うための大規模な資金調達モデルを構築している」とコールハース氏は述べている。 このチームは、今回の第2ラウンドで1300万ドル(約18億8500億円)の調達を目指している。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:Bitcoin ETFs Continue Inflow Streak as BTC Remains Flat Amid China Holiday
CoinDesk Japan 編集部