まもなく稼働TSMC熊本 4万人超が不足!?半導体人材【WBSクロス】
高校・大学でも人材教育
こうした中、アスカインデックスが力を入れているのは若者の教育です。熊本・水俣市にある県立水俣高校では半導体人材の育成が始まっています。水俣高校では、来年4月に「半導体情報科」を立ち上げ、アスカインデックスが授業や自習を支援します。 「半導体製造を知っている人たちは50~60代。若い世代のエンジニアがどれだけ数がいるか。いくら高い金を払っても装置だけではだめ。優秀なエンジニアが必要」(半導体実技総合大学校の竹内校長) こうした動きは、地元の熊本大学でも起きています。 「国から大きな予算が入り、半導体系の学科および学部が入る。そこで学生の教育・研究を行う。残りの半分は、オープンラボを作る予定」(熊本大学の井原敏博工学部長) 国からの補助金など約20億円を投資。学生と企業を集め、半導体の共同研究や新たな事業の創出を目指します。また、大学院には来年「半導体情報数理専攻」を新設する計画です。 「半導体産業がずっと凋落していったという現実はあるが、状況も整えて大きなファウンドリー(受託生産)の企業も入ってきたので、オールジャパンで人を育てないといけない。シリコンアイランドの実現をもう一回目指したい」(熊本大学の井原工学部長) ※ワールドビジネスサテライト