【日本シリーズ】DeNA・東克樹 復帰登板か 大手術を経てエースへのし上がる過程で起こした”思考の変化”とは?
DeNAとソフトバンクが7年ぶりに対戦することになった2024年の日本シリーズ。 DeNAはあの1998年以来、26年ぶりとなるシリーズ制覇を目指す。そのキーマンとも言える一人がエースの東克樹。 昨季はキャリアハイの16勝を挙げ初の最多勝と最高勝率に輝き、今季もリーグ2位タイの13勝をマークするなどチームの3年連続クライマックスシリーズ(CS)進出に貢献。日本を代表するサウスポーとなった。 ルーキーイヤーの18年に11勝を挙げて新人王に輝くも、20年にトミー・ジョン手術を受けると翌年からの2年間は1勝ずつと我慢のシーズンが続いていた。 ただこの期間を経て、投球への考え方自体を変化させた。 それはスピードを追い求める姿勢から、球速以外でも打者をどう抑えるかにフォーカスするようになったのだとインタビューで語っている。 その考えが「状態が悪くても、試合中にうまく修正できている」と柔軟に思考回路を働かせ、好不調の波を抑えたことが年間通して安定したパフォーマンスを生む結果に繋がった。 2年連続2桁勝利を挙げ、チームとして下剋上を果たすべく臨んだCSファーストステージだが、先発した初戦で4回の走塁時に左足を負傷。「左ハムストリングの肉離れ」で巨人とのファイナルステージでの登板は果たせなかった。 それでもチームは勝ち上がり日本シリーズに進出。東は練習でブルペン投球を再開しており、「投げることに関しては不安はないです」とも語っている。 三浦大輔監督も、「戻ってこれるように今しっかりと準備してくれています」と監督会見時に述べるなど、出場資格選手名簿にもその名が入っている。 「多少リスクを負ってでも、その中で100%を出せるように心がけています」と意欲を見せているエースが、離脱の悔しさを日本シリーズでぶつけるべく今もその牙を研いでいる。
まるスポ編集部