アマゾン、中小規模の配送業者を育成するプログラム開始を発表--配送担う起業家を支援
アマゾンジャパンは10月30日、「Road to Ownershipプログラム」を開始すると発表した。 「Road to Ownershipプログラム」の開始プロセス プログラム修了後に所定の条件を満たすと、アマゾンが配送を委託する中小規模の配送業者となるデリバリーサービスパートナー(DSP)として自分の事業を開始できる。ラストワンマイル配送を担う起業家を育成するという。 Road to Ownershipプログラムは、ラストワンマイルでの配送事業を立ち上げたい起業家をアマゾンが支援する、オンラインのセッションと自主研鑽を組み合わせた12週間のプログラム。第1期生は2月に応募エントリーを受け付け、6月にプログラムを開始。8月末には卒業式を実施し、10人以上の修了生が誕生したという。 プログラムのオンラインセッションでは、財務管理、リーダーシップ理論、労働法など、配送事業を経営するために必要なスキルを身につける機会を提供する。2018年に始まった「DSPプログラム」で起業してオーナーになった実際の経営者と交流する機会もあるとしている。 プログラム修了時には、DSPになるための事業計画書の作成もサポート。修了要件を満たして最終面談を通過した修了生は、国内の会社設立の条件のもと、DSPとしてのオファーを受けられる。オファーの諾否は任意で、承諾した場合は会社を設立し、アマゾンと直接取引することが可能だ。 アマゾンは、25年以上にわたり培ってきた商品を安心・安全かつ確実に届けるために役立つ先端技術やツールの提供などを通して、DSPに向けて独自のサポートを提供している。 Road to Ownershipプログラムによって、DSPに興味を持ちながらも応募の前提となる経営に必要なスキルを身に着けてからDSPプログラムに応募したいと考える人を後押しするとしている。