23歳ながら大ベテランの風格。注目のフジテレビ新人アナ・上垣皓太朗を直撃! 趣味は俳句、好きな街は河田町、好きな音楽は昭和歌謡......。
■地形図片手に街歩き ――東京で好きな街はありますか? 上垣 4月に上京して一番行きたかった街は河田町(新宿区)。フジテレビ旧社屋跡地周辺を歩きました。 ――またシブい街! 上垣 あとは、東京だと江東区もいいですね。清澄白河や門前仲町がお気に入りです。 ――街歩きのルーティンはありますか? 上垣 地形図は予習しておきたいところですね。いろいろなことを教えてくれますから。 例えば最近、地図記号に自然災害伝承碑が追加されたんです。過去に発生した自然災害を刻んだ石碑がある場所ですね。この地図記号を見つけたら、「どんな災害が起きたんだろう」と想像を巡らす。すると知らなかった街のことが徐々にわかってくるんです。 ――そんな視点で街歩きする人っています? 上垣 これが仲間もいるんですよ。大学時代の友人なのですが、彼は野鳥が好きで、一緒に街歩きをすると、私には聞き取れない鳥の声が聞こえるみたいです。 ――仲間も濃い! 大学時代の印象的な思い出は? 上垣 愛媛で西日本豪雨災害の復興支援活動をしていたのですが、青春18きっぷで行って地元の方と飲んだことが思い出深いです。 それから、大阪大学のすぐ近くにある商店街もよく行きましたね。お店の方のご厚意で食べ物を分けていただいたこともあって、ありがたい話ですよ。 ――いわゆる〝大学生らしい〟ことはしてないんですか? SNSとかテーマパークに行くとか。 上垣 う~ん、あまり思い出せないですね。TikTokはフジテレビに入社して始めましたが。 ――SNSをしないということは、読書とかをしていたんでしょうか。 上垣 最近はあまり読めてないのですが、本は好きですね。長い文章は苦手で、詩集や俳句の本を読みます。中学受験対策で小学生の頃から俳句や短歌に触れていたのもあって、短い言葉の中に世界がぎゅっと詰まっている感じが好きなんです。 ――詩ですか。 上垣 大人になると純粋に感動できないかもしれないですが、10代の柔らかい感性で受けた衝撃って一生モノなんですよね。言葉ってすごいなと。16歳の頃は、小池昌代さんの『通勤電車でよむ詩集』(生活人新書)にハマってました。 ――通勤してない年齢なのに、すごいタイトルの本を手に取りますね。 上垣 確かに。言われて気がつきました。 ――ご自身でも俳句を詠まれますよね。飲料メーカーの俳句大賞で入選したとか。 上垣 あれは趣味程度なので。恐縮です。 ――音楽は? 上垣 最近は、くるりさんの『琥珀色の街、上海蟹の朝』という曲にハマっています。ただ、はやりの曲も聴きますが、私は昭和歌謡が好きですね。昔の曲は言葉が強くてハッキリ聞こえますよね。私は言葉が好きなので、昔の曲が好きなのかもしれません。